コンサルタントで働く/コンサルタントの転職ノウハウ

コンサル志望動機のNG 起業編(4ページ目)

起業をしたいからコンサルタントになりたいという動機の学生が多いのですが、これは半分NGである気がします。どうしてでしょうか?

執筆者:大石 哲之

なんのために起業するの?

「起業したい」という方へのアドバイスになるのですが、そういう方には、「それなら今すぐ起業したほうがいい」といっています。

これは起業家として2つの会社を作った経験のある私の実感です。たとえその時点でスキルや人脈が足りなくても、実際に事業を始めてみたほうが、よっぽど多くのものを得ることができるからです。

本当に起業したいかたなら、勉強などする暇もなく、今すぐにでも事業をはじめたくてうずうずしているはずです。「自分のアイデアや事業計画が他人にまねされるんじゃないか」とおもって、一刻も早く自分たちが実行してアドバンテージを得たいはずです。そういうマインドなのです。

起業したい、という学生は、「では何をしたいの?」と聞いて答えられるひとは殆どいないと思われます。「やりたいことがあるなら、いますぐやったほうがいい」というと、「いえ、まだやりたいことが見つからない。でも将来起業したい」といいます。これでは筋がとおっていません。

やりたいことが見つからないなら、起業したいという話ではなく、いま自分がつこうとする仕事をしっかりとやりたいという思いになるのが健全です。

つまりコンサルタントになるならコンサルタントの仕事を、仮に営業の仕事をするなら営業の仕事において、早く一人前になるように努力したい、というのなら、わかるのです。

それがなく、いきなり起業に頭がいってしまっているひとは、

「勘違いしている」
「頭でっかち」
「地に足がつかないのでは」

と思われてしまい、マイナスではないかとおもいます。志望動機については、いろいろと深いところがありますので、また近日中に取り上げようと思います。
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