外資で働く・転職する/外資への転職ノウハウ

転職コンサルタントが語る「転職の現実」Vol.2 本当に転職してもいい?(5ページ目)

転職の際には多くのことを決断しなくてはいけません。本当に今の会社を辞めてもいいのか、どこの会社に決めるのか・・・人材紹介会社13社のコンサルタントに転職に失敗しないためのポイントを教えてもらいました。

執筆者:柏木 梨花

キャプラン
キャプラン 田中聡さん
中国の大手人材会社FESCOと、日中間の人材紹介・派遣で提携。中国では、熟練した技術者や若手ブリッジSEのニーズが高まっています。
関連サイトいつか中国で働きたい AllAbout「派遣で働く」

<回答>
キャプラン
東京紹介第三部長 堂口達大さん
コンサルタント 田中聡さん
新規事業推進部 成田博良さん

今転職をすると、人生の中で何回転職をすることになるのか?

具体的に動き出す前に、情報を集めて、しっかり考えておくことが大切です。自分が何をしたいのか、そして今回転職をしたら、自分の長い人生の中で何社目になるのか、その方向性でいった場合将来的に自分にはどういう価値がつくのか、など、転職をしたその後のことまでイメージして考えてください。実際に転職活動を始めると、じっくり考える時間がないこともあります。「とりあえず転職」ではなく、その先まで考えて行動をすることが大切です。



<回答>
アージス・ジャパン
シニアコンサルタント 工藤早希子さん

予想外に話が早く進むことも。スピードに流されないためには・・・

この会社がいやだからやめる、というのが一番良くないですね。転職を考えるときに心得ていただきたいのは、まず「自分は何をどう具現化したいのか。今の環境では何故それができないのか」を考えてください。また自分のキャリアと強みをたな卸しして、人より何ができるのか、自分のセールスポイントは何か、反対に今の自分に足りないものは何か、を把握、そして足りないものを補う準備をしてください。
現実逃避だけで動いては後々後悔します。よくありがちなのが、イメージだけでやりたい仕事を決めて動いてしまうこと。例えば、マーケティングの仕事に就きたい!と言っていても、実際にはマーケティングという仕事にはどんな能力が求められて、何をするのかがわかっていないパターン。これではマーケティングが「本当に自分のしたいことなのか」がわからないまま活動していることになります。業界・職種についてきちんと知ること、そして自分はどの分野で売り込めるのかの現状把握をすることが大切です。

実際、人材紹介会社に登録をするなど、具体的な転職活動にはいると、次々と仕事を紹介されたり、面接が進んだり、と思った以上に話しが早く進むこともあります。そうなったときに、自分の思い「何をどうしたいか」が明確でないと、スピードに流され、転職はしたものの、本来転職を考えるきっかけとなっていたこと、フラストレーションになっていたことが、解消されなかった、ということにもなりかねません。「何故、転職をしたいのか」。ここは会社を辞める前にじっくりと考えてください。


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