外資で働く・転職する/外資への転職ノウハウ

転職コンサルタントが語る「転職の現実」Vol.2 本当に転職してもいい?(6ページ目)

転職の際には多くのことを決断しなくてはいけません。本当に今の会社を辞めてもいいのか、どこの会社に決めるのか・・・人材紹介会社13社のコンサルタントに転職に失敗しないためのポイントを教えてもらいました。

執筆者:柏木 梨花

たくさん紹介会社がある中で、どこを選んでいいか迷ったときは、毎年人材紹介会社ガイドブックが刊行され書店で販売されていますので参考にしてください。専門分野に特化している紹介会社もあるので、自分の希望の業界に強い所を選ぶといいでしょう。特徴を組み合わせて上手に利用するといいですね。

<回答>
アヴァンティスタッフ
人材紹介事業部 次長 関根冨佐雄さん
人材紹介事業部 コンサルタント 星合和夫さん

企業文化も重視

自分が何をやりたいのか、目的意識・目標を明確にもってください。また、受ける会社の情報はなるべく多く集めてください。企業文化もできる限り調べたほうがいいですね。個人的にはなかなかわからないこともありますので、紹介会社を利用している場合は、紹介会社の担当コンサルタントにしっかりときいてください。募集企業と紹介会社はながいお付き合いがあることも多いので、企業文化や風土など、詳細を教えてもらえます。
また、現在働いている人は、大変でしょうがお仕事を続けながら、転職活動をしていただきたいですね。仕事をなくしてから新しい仕事を探すのは、精神的に非常にきついです。決まらないとあせってしまい、結果的に理想をどんどん落としていくことにもなりかねません。働きながら転職活動をするときは、応募時に、内定がでた場合いつから働けるのか、をはっきりと伝えておくといいですね。引き継ぎがあるので、内定1ヵ月後から勤務可能、などときちんと伝えれば責任感のあるしっかりした人と見てもらえます。


「転職は簡単」のワナ

最初の転職は特に慎重に考えてください。特に若い人に多いのですが、安易な気持ちで転職をして、その仕事が思ったものと違った場合、また転職をして、と転職グセがついてしまうことがあります。比較的仕事が見つかりやすい20代のときに、「転職は簡単なんだ」と思い込んでしまうと危険です。SEや株式公開業務などプロジェクト単位で仕事をする職種や、不運にも行く先々で会社都合で退職せざるをえなくなった、などのケースをのぞき、転職回数が多くなると企業の評価も厳しくなってきますね。
他の会社はよく見えるものです。ときには忍耐も必要です。



ANJO
大手CPAスクールが母体の人材紹介会社。受講生の多くは社会人です。当社人材事業部では、受講生に限らず、実務経験者をはじめとする一般のご転職希望者の活動にも力を注いでいます。

<回答>
ANJOインターナショナル
人材事業部人材紹介課 マネージャー 佐藤昭司さん

転職を繰り返すパターンとは

迷うなら動かないほうがいいですね。気持ちが固まっていないまま動くと転職を繰り返すケースが多いです。
転職やキャリアアップを想定して、資格をとるなどのスキルアップ面での準備は皆さんされると思いますが、同時進行で気持ちの準備もしてください。
CPAをとればいい、英語力を向上させればいい、とそちらに目がいってしまいがちですが、何をしたいのか、どうなりたいのか、気持ちが一番大切です。
企業に評価されると嬉しいもので、内定が出ると冷静に考えず入社をしてしまうケースもあります。入った後で「思っていたのと違っていた、また転職」となってしまっては将来に影響してきます。


  • 前のページへ
  • 1
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます