人生年表の作り方とは

自分の半生を振り返って見ましょう!


なんとなく転職も考えているけれどこの先何をしていきたいのかはっきりしない、現状に不満というわけではないけれど、このままでいいのかな、と感じている。なんとなく自分が思うように物事が上手く回っていない気がする。なんだかはっきりしないけれど「今」よりもっとよくなりたい。でも何をどうすればいいのか、その方向さえもわからない……。深刻に悩んでいるというほどでもないけれど、いまひとつ思考や気持ちがすっきりしないことはありませんか?そんな気持ちをお金もかけず、しかも外にも行かず家の中でふっきる方法があります。
   

自分の人生を年表に!年表には明るい将来へのヒントがたくさん

それは自分年表を作ること。仕事が忙しいとどうしても「今」のことで頭がいっぱいになりがち。将来に漠然とした不安があるときはただでさえ大変な「今」に加えて「将来」のことも考えなくてはいけないので、過去など記憶をささっとなぞる程度で、じっくりと振り返る時間などそうそうとれません。

ところが、将来に迷ったとき、なんとなく上手くいっていないと感じているときこそ、じっくりと過去を振り返ってみると、そこからヒントや答えを見つけることができるのです。

お金もかからず誰でも簡単にできます。ただし、「じゃあ今日お風呂にはいりながら振り返ってみるか」ではなく、きっちりと過去を振り返る為の時間を確保することが必要です。2時間程度です。ちょうど映画一本分くらいです。自分の半生(正確には社会人になってからの人生ですが)が映画一本分と思えば決して長い時間ではありません。
 

人生を年表にまとめる方法…自分年表の作り方

まずフォーマットですが、一番左側に年、その隣に列をふたつ作ります。エクセルを利用すると、後から思い出したことを加えたり、入れ替えたりできるので便利です。まずは履歴書を書く要領で、自分自身の社会人になってからの経歴を書いていきます。1列目に年齢、2列目に経歴や自分に起きた事柄を書いていきます。ここで注意する点は、
・ 事実のみを簡潔に、箇条書きで書く。
・ 細かい体裁にこだわらずどんどん書いていく。
・ どんなに細かいことでも思いつくまま書いていく。

2列目に書くのは事実のみです。自慢したい出来事を大げさに書いてしまったり、頭にきた出来事に対して感情まで書いてしまってはいけません。あくまでも実際に起きた事実のみを書きだしていきます。そして実際にあたった業務だけでなく、上司から言われたこと、同僚から言われたことなど印象に残っている出来事は、細かいことでも書いていきます。それぞれの出来事について一言で表現することを心がけて、なるべく簡潔に書いてください。ながながとした文章で書くと、後で読み返すときに疲れてしまいます。

・ 任されていた仕事
・ 褒められたこと
・ 失敗をしたこと
・ オファーをうけたこと
・ アドバイスされたこと
・ 同僚が先に昇進したこと
・ お給料があがったこと  などなど。

中には思い出したくないこともあるかもしれません。でも人に見せる物ではないのでこの際どんどん書き出してしまいましょう。
 
 
 
 

自分年表が完成!じっくり眺めてみましょう

自分年表は客観的に

これが他の人の人生だとしたら・・・?


ひととおり書き終わったら、上から読み返してきます。自分自身の経歴や起きた出来事が文字にされて時系列で並べられると、客観的に眺めることができるはずです。誰かの自叙伝映画を見ているイメージ、または歴史年表でも見ているイメージで眺めてみましょう。これが自分自身ではない、別の人の人生だとしたら、どう思いますか?

随分とツイているな、同じ失敗ばかりしているな、3年サイクルで仕事に飽きているな、追い詰められると結果を出すな、頼まれると断りきれずに色々とやってきているな、好きではないと思っていた仕事の方が評価されているな、などなど……。

全体を読み返したら、一番右の列にその出来事に対してのコメントを書き出します。「嬉しかった」、「辛かった」といった感想や、もっと踏み込んで「こうすれば良かった」、「この出来事の原因はここにある」など書き出された人生に対して思いつくままコメントをしていきます。

作業はこれで終わりです。いかがですか?自分年表から、何かヒントは見つかりましたか?今抱えている悩みによって見えてくるヒントは違ってくると思います。映画監督として、この人の人生をこれから先どう作っていったらよいでしょうか?
 

人生を年表で振り返る……ガイドの知人のケース

自分年表で反省する

こんなもったいないことをしていたなんて・・・


ガイドの知人は、この自分年表を作ってみて、なんと今までキャリアアップのチャンスを4回も逃していたことに気がついたそうです。

1回目:新しいプロジェクトの担当に選ばれたにもかかわらず転勤を希望した
2回目:あと半年続けていれば上のポジションにいける可能性があったのに退職をした
3回目:自分が望めばひとつ大きなチームを任される環境であったのに希望しなかった
4回目:上司から受けた昇格の打診を断った

もちろんその時々で事情があって、そのときの自分がベストと思われる選択をした結果なので、今まで特に後悔はしていなかったそうです。しかし客観的な目で事実だけを追ってみると、なんとももったいないことをしてきているな、と感じたそうです。精一杯考えて出したはずの結論なのに、振り返ってみると、もっと冷静に広い視野で考えれば別の結論が出たのではないか。そのときは冷静に考えていたつもりだけど、実は感情が優先していたな、と気づいたということです。

近視眼的になって壁を乗り越えようとしなかった、プライドが邪魔をしていた、と分析をし、もうこんなもったいないことはしない、と強く思ったそうです。ちなみに、自分の興味・適性を知りたい、ということでしたら以前紹介した方法もあります。

異なる点は、前回紹介した方法がやってきた仕事に対する自分の気持ちを探るのに対し、今回ご紹介した自分年表は更に幅広く第三者的な視点で自分の歩んできた道を振り返ること。「2時間で振り返る」と言いましたが、実はここで見つけたヒントはかなりの大物。ちょこっと考えて回答につながるものではないかもしれません。これから先の自分にとって人生のテーマになりうるほど大きな発見ができるかもしれません。

以前取材をした人材紹介会社ヴェディオール・キャリアでは、迷ったときは「5年後、10年後の自分自身で選択をしてほしい」と言っていました。5年後・10年後の自分がその選択をどう感じるか、それを意識して欲しいということです。いきなり5年後・10年後の自分に登場してもらうのは難しいものですが、一度5年前・10年前の自分を客観的に見た経験があれば、将来の自分との対話もしやすくなるのではないでしょうか。

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