女性の転職/女性の再就職・職場復帰

主婦も大活躍 家庭と両立できる「講師」(3ページ目)

自分の中にあるものを人に伝えることで、知識を与えたリ、人の心を動かし行動を起こさせる講師という仕事。私には無理…と思っている方も、目からうろこの講座をのぞいてみましょう。

執筆者:川崎 あゆみ

今回、お邪魔したのは、ちょうどプライベートレッスンが行われた日。話をお聞かせいただいたのは、プロの講師を目指す和田ゆかりさんと河田通江さんです。

講師養成講座を受講しようと思ったきっかけは?

川崎:お2人は、どうして講師になろうと思われたのですか?

「勤務先では、お局です」とおっしゃいながらも、若々しくエネルギッシュな和田ゆかりさん
和田さん:以前、勤務先である税理士法人の職員向けに何度かマナー講座をしたことがあるのですが、それ以来マナーに関する知識を眠らせてしまっていました。それというのも講座を開くための企画の立て方がわからなかったという事と、社外の人に向けて開講する勇気を持てなかったからです。

自信も持てず、「やらなくては」と思いながら、そのまま3年が経ってしまいました。勤務先の所長に「管理職は人前で話せなくては管理職ではない」などはっぱをかけられ、「そろそろ行動を起こさなければ」と思ったのがきっかけでした。もう一度、自分のものにしなければという思いでいます。

河田さん:人材教育の会社に勤務しています。自社でもセミナーを開いているのですが、社内外のビジネスマナーの講師をやってみないかと、上司から声をかけていただいたことがきっかけになりました。

受講の決め手となったもの

川崎:講師を養成する講座はたくさんあると思いますが、講座探しの決め手は何でしたか?

3人のお子さんのお母様。勤務6年で管理職に就かれた再就職のお手本のような河田通江さん。
和田さん:元CAの方がやっているというところが大きな決め手でした。CAの方のお仕事ぶりは、飛行機の中でいつも見ていましたし、さらに言うと洗練された立ち居振る舞いから、スカーフを巻き方や髪のアップの仕方まで、教えてもらえるものは全て教えてもらおうと(笑)。それから、講師の方がキレイな方だったということも大きいですね。

河田さん:HPにあった、「人財」という言葉に、人をすごく大事にしているということを感じました。また、講師に輝いてほしい、魅力のある講師を育てるという点です。「誰でもスポットライトを浴びたいですよね」というコピーに強く同感しました。それを実際にかなえてもらえると感じたのがこの講座でした。

「魅力あふれる講師」を目指して

川崎:実際に講座を受けてみてどうでしたか?

「『わかった』といくら言葉で言っても、行動しないと全て無だと思う。『成長がない』と言われるのは悔しいんです」。
和田さん:てっきり電話の応対や挨拶の仕方についてのレクチャーから始まるのだろうと思っていたのですが、全然違いました。こちらの講座では、企画の立て方やセミナーの作り方や流れなどを学んだり、ビデオを撮っていただいてクセを指摘していただいたりと、実践的なことを教えていただいています。雰囲気も和気あいあいとしていて、先生にお会いするのが楽しみになりました。

河田さん:「自分の魅力について書く」という宿題があるのですが、これが思いつかない(笑)。そんなことも新鮮でした。

川崎:今後は講師として、どのような場で活躍したいと思っていらっしゃいますか?

和田さん:企業でセミナーを開いていきたいです。また、エステ業界など、マナーが必要とされている業界でのニーズに応えたいと思っています。受講生の方が輝ける、笑顔になるお手伝いをしたいです。

「私たちの年代だって、可能性はいくらでもあります。要は、どれだけ本気かではないでしょうか」。
河田さん:社内での講座終了後に、講師と受講生が握手をして、「ありがとうございました」と涙するような感動的な場面をたくさん見てきました。講師も受講生も、お互いに「良かった」「ありがとう」と言われるようになりたいです。親しみやすくて、学んだことを素直に実践してみようと思ってもらえる講師になりたいですね。

「働き続けてきた立場から」メッセージ

川崎:同年代の女性に向けて、ずっと働いていらしたお立場から、そしてこれから新しいことを始めようとするお立場から、読者の皆さんにメッセージをお願いします。

和田さん:年齢を重ねてくると、年齢制限、スキルやキャリア不足などいろんな不安が出てきます。でもやってみないとわからないですよね? そこで後ろに引いてしまうのではなく、「若い人より、こうできます。必ず損はさせません」という風に気概をアピールしていけばよいのではないでしょうか。

河田さん:私も、子供を3人育てながら仕事をしてきました。自分を信じて、がむしゃらに働くことです。自分で「できない」線をひかないこと。「何でもできます!」というガッツを認めてもらいましょう。


すでに講師としての経験もおありのお2人。さらに質の高い、一定の評価が得られる講師を目指して、講座を受けられている様子でした。向上心あふれるお2人と話していると、もしかして私たちは、「年齢が」「子どもが」「家庭が」と、"出来ない"線引きを自らしているのではないかと感じました。年齢制限を悔しいと感じるならば、年齢が関係ない仕事を目指す。自分の居場所は自分で作ろうではありませんか。

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