自分は、「商品」であるという自覚
川崎:講師には、「誰でもなれる」けど、人気講師になるためには学ばなくてはいけないことがたくさんありそうですね。「講師として人の前に立つ以上、受講生の期待を裏切らないよう自分を客観的に計測する術は必要です」 |
もちろん、外見や立ち居振る舞いだけではありあません。時々、講座やセミナーがうまくいかなかった時、「受講者のやる気がなくて」と言い訳する人がいますが、これははっきり申し上げて講師の実力不足です。人というのは、「こうしたらこう反応する」という風に、ある程度こちらがコントロールできるもの。話し方から受講者の感情の盛り上げ方、顔を上げさせるタイミングなど全てが計算されているべきなのです。
なぜ「あなた」から話を聞きたいのか
川崎:本屋さんには、ビジネスマナー関連の本が、選ぶのに困るほど多く並んでいますし、「マナー講座」もたくさんあります。多くの選択肢の中から選ばれる「何か」がないといけないわけですね。「相手の心を動かす話をするには、人間的な魅力や深みが必要。そのためには、人の心理について学んだり、芸術鑑賞や映画を観るなど、感動を自分の中にストックすること」 |
養成講座に申し込まれる方の中には、もう10年も講師をしているのに、「全然オファーがない」、「お客さんが入らない」とおっしゃる方がいますが、それは、おそらくこの部分が確立できていないからです。
「なるほど!」。講師のお仕事に限らず、「自分の価値を高める」ということは、どんな分野、職種でも同じことが言えるかもしれませんね。次は、実際に養成講座を受講されている2人の女性にもお話をうかがってみました。