ド素人なのに、スポーツキャスター?!
―(ガイド)フジテレビでは入社2年目で「プロ野球ニュース」を担当されました。もともとスポーツはお好きだったのですか?スポーツ番組は、スポーツ経験があるとか、憧れがある人がやるべきものだと思っていたので、「なんで私が?」という感じでした。 |
周囲の人の支えがなかったら続かなかった
―(ガイド)苦手なスポーツ。番組を担当すると決まったときは、かなり勉強されたわけですか?最初は、何もわからない状態だったので、誰が偉い人なのかもわからない(笑)。物怖じすることなくやっていました。 |
選手を覚えると言っても、1軍と2軍の選手を合わせたら1チームでもすごい人数だし、いつも帽子を被ってて顔は見えないし。常に選手名鑑を持って、見ては「あの人は……」とブツブツ言いながら覚えていました。ユニフォームの背中にある名前を見ればいいんですけど、ジャンパー着られるともうお手上げ。「どっかに背番号書いてないかなーって盗み見て、あ、9番!」とか(笑)。
何年か経って慣れてくると、今度は「最近、失敗しないからつまらない」と言われるようになってしまったんです。「何年もやっていれば、さすがの私も上達するさ」って思っていましたけど。結局、見ている方全員を満足させることなんて、あり得ないんですよね。最初から好意的に迎えて下さった方もいれば、「冗談じゃない。なんで技術もない、素人をオンエアに出すんだ」という批判も同じくらいありました。だから、周囲の人やアナウンサーの先輩によく相談しましたよ。みんなとっても優しくて、やっていけたのは、周りの人のおかげです。8年9か月、フジテレビにいたんですけど、本当に楽しかったです。
大きなチャレンジとなったお仕事で、ご苦労も多くあったようですが、その後、当時ヤクルトスワローズの古田敦也選手とご結婚されます。「スポーツ選手の妻は、仕事をしないもの」と“勝手に”思いこみ、退職されたという中井さん。結婚後の生活は?