【フローリスト】小山 潤子さんお花のネットショップ「amica online flower shop」(アミカ)を運営。大阪・三宮(神戸市内)・芦屋でお花のスクール主宰。ウエディングの会場装花や、ブーケの制作も手がけている。(写真:河野あさひさん)
話 題 度  ★★★☆☆
難 易 度  ★★★☆☆
かかる費用 ★★★★★

ご自身の「想う道」をしっかりと歩んでこられたフローリスト、小山さん。前編では、これまでの道のりを語ってくださいました。後編では、フローリストに向いている人、あればよいスキルなどについてのお話をご紹介します。

ちゃんと形にしたい ~経験を積む~

お花の仕事をはじめてから今日まで、様々なことを経験してきました。はじめにアルバイトとして働いたお花屋さんでは、パリ郊外の公立専門学校「テコマ」へ研修に行ったり、日本へ帰ってからは、桂由美さんのウエディングドレスのファッションショーで装花の仕事に参加をさせてもらったり・・・。ウエディングドレスショップのお花屋さんに勤めているときは、お花だけでなく、イベント開催時の人の配置やダンドリにはじまり、雑誌に載せるための会場全体のデザインまで携わっていました。普通では、なかなかできない経験だったと思います。

お花の仕事は、決して楽しいだけの仕事ではありません。お花屋さんでは一緒に働くスタッフは全員フローリストであり、ライバルです。技術とセンスを必要とされる、厳しい世界でもあります。ですから、みんなお花の仕事をはじめてもほとんどの人は半年ぐらいで辞めてしまう。長く2,3年続けても同じ。それは、とても残念なことですよね。あっさりとお花をあきらめて、違う世界へ目を向けるのは簡単なことです。それでも、私は「今ここで辞めてしまうと、しんどい思いをしながらも、がんばってきた自分がかわいそう。身につけたことは、ちゃんと形にしたい。」と、ずっと思っていました。そう思いながら、いろいろなことを乗り越え経験をしてきたことは、今、しっかりと活かされていると感じています。

30件ほど物件を見てまわりました ~現在の仕事~

お花のネットショップ「amica online flower shop」(アミカ)のホームページを作った目的は、お花屋さんとしてネットショップをするためだけではなく、これまでのお客さまとのつながりを保つためでもありました。ウエディングドレスショップのお花屋さんでフラワースタッフをしていたときも、定期的にお花のスクールとしてレッスンをしていました。そのときの生徒さんへ、新しく開いた大阪のお花の教室の日程のお知らせするためにも、ホームページを活用しています。一般的に、お花の教室をはじめるときには、生徒さんを集めるのに時間も費用もかかるようですが、それまでの生徒さんが引き続き、新しい教室にもきてくださいましたので、以前も現在も、特にお金をかけたスクールの広告などは出しません。今では、お問い合わせをいただくのは、ほぼ100%ホームページからです。

大阪と三宮(神戸市内)のスクールで使う教室は、レッスンの日、決められた時間にだけ、特定の場所を借りています。芦屋では、自宅兼アトリエでスクールのレッスンも行なっています。この場所を探すのにかかった時間は2~3ヶ月。10件ほどの不動産屋さんをまわり、合計30件ほど物件を見て回りました。こだわったのは、広さと明るさ。そして、装花の搬出などにも使えるエレベーターがあるかどうかなど。ようやくめぐりあったこの場所は、日の光もたくさん入ってきますので、花の色が美しく見えるのでとても気に入っています。芦屋のアトリエを借りるためにかかった費用、備品などをそろえた費用も含めると、200万円ほどでした。

喜びや感想を・・・ ~うれしいこと~

今の仕事をしていて一番うれしいと感じるのは、生徒さんやお客さまに喜んでいただけたとき。ウエディングのブーケをつくるときは、2~3回は花嫁とお会いし、その方のご希望やご本人のイメージに合わせてブーケをお作りしています。いざ当日を迎えたとき、お作りしたブーケがその花嫁によく似合い、喜んでくださったときは、とてもうれしいですね。一方、ネットショップをはじめたころは、おそらくお客さまとのやり取りは、それほど無いだろうと思っていたのですが、今では、半数以上のお客様が、後日「先方が喜んでくれました」とメッセージを送ってくださるようになりました。喜びや感想をお伺いできること、そのときが一番やりがいを感じます。

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