1963年ロサンジェルス生まれ。1987年フジテレビ入社。局アナとして様々な番組を担当。1995年プロ野球選手古田敦也さんと結婚し、退職。その後は、フリーアナウンサーとしてスポーツ・情報などのテレビ番組や新聞・雑誌・イベント等、多方面で活躍。97年のアテネ大会から織田裕二さんとともに5大会連続でTBS「世界陸上」のメインキャスターを務める。 撮影/福村順平 |
大好きな観劇は、年に120回!
―(ガイド)中井さんは、スポーツキャスターとしてのイメージがとても強いのですが、かなりの「演劇通」ともうかがっています。週3回、年に120回ほど劇場に出かけます。長期公演の場合は、同じ作品を2度3度と観ることもありますよ。そのたびに役者さんの成長も見られて楽しいですよ。特に宝塚は衣装も華やかで、レビューがあれば何回でも観たい。あのキラキラ具合が、たまらないんです。それに、見たい作品のチラシを仕分けて、お仕事の合間に観劇の予定をあてはめていく作業がまた楽しいんですよね。
媒介となるポジションが好き
―(ガイド)年に120回なんてすごいですね。そこまでしてご覧になる演劇。生で見る魅力は何ですか?「今ここでしか見られない」ライブ感ですね。それはスポーツも同じです。体得した技術、あるいは持って生まれた才能を競いあいながら一つの世界を作る、一つの世界を目指す姿を観たいんです。自分が舞台に上がりたいわけでもないし、スポーツしたいわけでもない。ただ、「今ここ」に生きている人たち、お芝居やスポーツをしている人たちのことを「知りたい。話を聞きたい」、そして「こんなおもしろいことがあるよ」と誰かに伝えたいということです。どちらかと言うと見る側に立ってはいますが、演者やアスリートの方々と視聴者、読者の方の間にちょっと入れる、媒介となっていくというポジションが好きなんだと思います。
「1人でも多くの方に劇場に足を運んでもらいたい」とおっしゃる中井さん。次は、ご本人も驚かれた「プロ野球ニュース」キャスター抜擢の裏話やフジテレビの女子アナ時代のお話です。