あなたが仕事をこなすとき、何を優先してどんな順番でやってますか? |
なぜだか残業になってしまう
営業職のKさんの一日
Kさんは、主に中小企業を相手にする営業スタッフ。
この2週間は、新商品の営業キャンペーンが展開されており、今日はその最終日です。
「目標達成まであと1件。T社は絶対、申し込んでくれるから、午前中に訪問すれば、楽勝!」
10時会社を出て、事前にアポイントを取っておいたT社の担当部長を訪問。予想通り、T社は契約を結んでくれました。
「これで目標達成。あとは、申込書の整理だけね」
実は、Kさんはお客さんと商談をすることは大好きなのですが、事務作業は大嫌い。ついつい後回しにして、いつも、締切ぎりぎりにまとめて処理をしています。
「あら、この申込書、印鑑がないわ」
訪問したときに先方に預け、郵送してもらっている申込書もあるため、後からこうした不備が見つかることもしばしば。Kさんは、慌てて捺印がなかった会社に電話をして、会社を飛び出していきました。
戻ってきたのは4時半前。申込書の提出締切まで、あと30分です。
「もう、先方の部長ったらうっかり者なんだから。えっと、この申込書は…。商品のカラーが抜けているわ…。そうそう、訪問したときに先方がカラーだけ決めかねていて、後日、確認するんだった!」
すぐにその会社に電話をしますが、あいにく担当者が不在。戻りは、18時を過ぎると言います。
「仕方ないわね。事務のSちゃんに事情を話して、受注登録を待ってもらわなくちゃ」
ところが、その担当者は18時を過ぎても帰ってきません。
懇意にしてもらっている人なので、携帯に電話をしてみますが、つかまりません。結局、その日、Kさんが申込書を完成させて会社を出たのは、20時を過ぎていました。
担当者がつかまらなかったのは運が悪かったとも言えますが、Kさんの行動には、それを引き起こしてしまった原因があるはず。次ページで検証してみましょう。