”35歳の壁”って何だったの?
「主婦だから」って一括りにしないで、35歳より年齢が上だからって、みんなが一緒だと思わないでとずっと言いたかった |
■オフィスで必要なスキルが身についていない
■新しいことを覚えるにも習得に時間がかかる、または意欲がない
■若い人たちの中で、存在が浮いてしまうのではないか
というようなことが挙げられます。採用してから、「やっぱりだめだった」ということを避けるために、若い人を最初から募集しようということになるわけです。もちろん、これまでの記事の中で何度もご紹介していますが、面接で実際に自分を見てもらい、自らアピールすることで、年齢制限をクリアすることは十分にできます。
でも、最初から年齢で制限されているのに、それでも応募するには、ずい分勇気の要ることですよね。
年齢制限禁止は朗報!?
年齢が理由ではなくなる分、勝負は、能力やスキル、経験でということになり、これまで以上に、スキルアップが必要かも |
年齢不問になるとどうなるでしょう。老若男女、ありとあらゆる年齢層の人たちが応募することで、まず応募者が増えます。つまりライバルが増えるということです。その中から選ばれる必要があり、競争は厳しくなることが予想できます。
■密かに行われる年齢制限
今回の改正は、幅広い年齢層から採用しなければいけないという内容ではありませんから、企業も求人広告では年齢制限はしていないけれど、結局のところ、書類選考や面接の段階で年齢を理由に採用されないという、「暗黙の内の年齢制限」は依然として残ると思われます。
■企業は、スキルや経験をより重視
今後の求人広告では、年齢で制限できない分、仕事内容や必要なスキル、経験で応募者に制限をかける動きが出てくると考えられます。どんな人材が求められているのか、自分でリサーチをし、いかに自分がその仕事に適しているかをアピールすることも必要になってきますね。
また、そんなに幅広く応募が来たら、採用にかかる労力やコストがかかってしまうので、企業側の自衛策としては、よく求人誌で見かけるオフィスの雰囲気を撮影した写真で、いかにも「若い人が多い職場」というのをアピールしたり、職場のAさんの一言として「若い活気に溢れていて、楽しいです」というように原稿を作るなど、年齢を明記しないかわりに、遠回しに「若い人が欲しい」というアピールするという対策を採り始めているところも出てくるかもしれません。
いずれにしても、今回の改正によって、今まで最初から応募をあきらめざるを得なかった私たちの年代の人たちにとっては、「朗報」と言えるでしょう。「35歳は若い、36歳は若くないって誰が決めたんだ!」と叫びたくなることもありましたよね。今度は、「何歳」ということではなくて、「私自身」で勝負するチャンスです。その分、求められるハードルが高くなるかもしれませんが、果敢に挑んでいきましょう。
あなたが、少しでも希望に近い仕事に就けますように。