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庭作りのプロに!エクステリアデザイナー(3ページ目)

個人宅の庭や玄関などのデザインを手がける仕事「エクステリアデザイナー」。趣味として学びはじめ、エクステリアデザイナーとして活躍する原田さんにお話を伺いました。

執筆者:三輪 貴子

自分が納得するデザインではなく、お客様に気に入っていただくデザインでなければ、自己満足の仕事になってしまいます。(原田さん)

1年後、2年後も変わりなく・・・ ~必要なスキル・資格~

デザインのスキルは、専門学校で学ぶことができます。それと同じぐらい大切なのは、コミュニケーション力。お客様が何を求めているのかを引き出すために、時間を惜しまずお話をすること。加えて、出来上がったときだけではなく、1年後2年後も美しく維持できるお庭でなければなりません。そのためには、お客様がお庭の手入れにどれぐらいの時間をかけることができるのかなど、細かな点もしっかり把握しなければ、本当の意味での良いお庭を造ることはできないと思います。

専門学校へ通っている間に、「取得しておいたほうがよい資格」として勧められた、色彩検定(3級)、そしてライフスタイルプランナーを取得しました。色彩検定は、お庭の雰囲気をドレッシーやナチュラル、ロマンティック等の雰囲気に仕上げるためには、どの色を組み合わせたらよいか考えるときになどに活用しています。ライフスタイルプランナーは、家の中だけではなくお庭にもライフスタイルを取り入れ、家とお庭全体をプランニングすることを目的とした資格です。この資格は、ハウスメーカーの方が取得されることも多く、この資格は名刺に明記していて、ハウスメーカーさんと名刺交換の際に「ライフスタイルプランナーの資格をお持ちなんですね」と話がはずむキッカケにもなっています。

チャンスは、自分で作っていくもの ~将来性・メッセージ~

地球温暖化が注目を集めるなか、昨年、東京都ではこれから建設するビルの屋上(またはテラス)は、緑地化しなければならない条例ができました。(以下 屋上庭園)この屋上庭園について学んだことを証明する資格が、スカイフロントコーディネーターです。私も昨年資格を取得。これからは、屋上庭園デザインの需要も増えてくるのではないかと思います。

また、これまで日本の住宅は家が主役で、外壁はあくまでも防犯目的のためと考えられていました。今では外国へ行った方や、海外に住んだことのある方が日本にも多くなり、家と庭を総合的にデザインするという考え方が定着しつつあります。ハウスメーカーでも、庭をデザインできるエクステリアデザイナーを求めているようです。自分自身が歳を重ねれば、その時々で同年代のお客様のご要望やお気持ちが分かるようになり、それを仕事へ活かしていくことができるのも、この仕事の魅力のひとつ。いくつになっても続けていける仕事なのではないかと思っています。

はじめは、私もお庭が好きだからこの仕事をはじめました。仕事にすると、お客様のお庭を優先しなければならず、自分のお庭が荒れてしまうこともあります。ですが、充実感がありますし、喜んでいらっしゃるお客様の姿を見るたびに、やりがいのある仕事だと思います。チャンスは、自分で作っていくものだと思うので、迷っていれば、まずは第一歩踏み出してはいかがでしょうか。



【編集後記】
インタビューをさせていただくうちに、バラとガーデンショーに参加する際、なぜ学校のお友だちボランティアで手伝うと申し出たのか、独立したとき、なぜ勤めていた資材屋さんや取引先が応援する、と言ってくださったのか、その理由がよく分かりました。やさしいお人柄、安心してなんでもお話できる雰囲気、なにもかも受け止めてくれる安心感、とてもステキな女性でした。これからも、益々のご活躍を楽しみにしています。
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