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庭作りのプロに!エクステリアデザイナー

個人宅の庭や玄関などのデザインを手がける仕事「エクステリアデザイナー」。趣味として学びはじめ、エクステリアデザイナーとして活躍する原田さんにお話を伺いました。

執筆者:三輪 貴子

【エクステリアデザイナー】原田 玲子さん趣味で自宅のお庭の手入れをするうちに、専門知識を学ぶようになりエクステリアデザイナーに。現在は、パートーナーとともにエクステリアデザインの会社「Ki・Ko・Ri Garden Design」を運営。講師をつとめるなど、多方面で活躍中。
話 題 度  ★★★★★
難 易 度  ★★★☆☆
かかる費用 ★★☆☆☆

エクステリアデザイナーとは、庭や玄関などのデザインを手がける仕事です。今回は、趣味として庭のデザインを学びはじめ、エクステリアデザイナーとして活躍する原田さんにお話を伺いました。必要なスキルや、この仕事の魅力をご覧ください。

習い事のひとつとして ~この道へ進むキッカケ~

すべては、「好きなことを学びたい」という思いからはじまりました。エクステリアデザイナーとして仕事をするようになって、今年で5年になります。学校卒業後は、都市銀行に勤務。結婚退職後、派遣社員としてパソコンオペレーターやプログラミングの仕事をしていました。派遣で働く傍ら、楽しみながら自宅のお庭の手入れをしていたのですが、レンガを敷いたり枕木を並べるデザインを学びたいと思うようになりました。

お稽古事として学べるスクールを探していたところ、派遣先のお友だちが、電車の中吊りで「よさそうな学校のポスターを見た」と教えてくれ、早速体験入学へ参加してみることに。週1回13:00~15:30の通学で1年間、費用は25万円ほど。お庭のデザインを考えて図面を書く点に力を入れている授業内容と、インテリアデザイナーのコースも併設されていて、インテリアの図面などが学校に飾られている雰囲気にも惹かれ入学。職業にしたいと思ったのではなく、とても軽い気持ちで、習い事のひとつとして学び始めたのです。

ガーデンショーに応募すると・・・ ~プロへの道~

通っていた学校は、卒業したら「就職すること」を第一に考えている専門学校でしたので、いろいろと就職活動に利点のある情報を教えてもらうことができました。情報の一つとして耳にしたのが「バラとガーデンショー」。お庭の図面を書いて応募、合格すれば応募した図面と同じお庭を、西武ドームに造り上げるというコンテストです。「自分を試すためにも応募してみましょう」とおっしゃる先生の後押しもあり、卒業生みんなで応募してみようという話になりました。ところが、卒業制作に手をとられることも多くなり、その話は立ち消えに。せっかくなので1人で応募してみようと、2日ほどかけて図面を書いて応募したところ、結果は合格。5月に開催される西武ドームでのショーへ向けて、お庭を立ち上げる準備をすることになりました。

お庭造りは、時間もお金もかかる大変な作業です。辞退をしようか迷っていたところ、学校のみんなからボランティアで手伝うから、と励ましてもらい出展することに。準備は大変でしたが、5月には図面どおりのとてもステキなお庭が出来上がりました。すると、そのお庭をご覧になったハウスメーカーの方から「仕事としてお庭を造ってほしい」と依頼をいただき、お引き請けすることにしました。

ビジネスとしてダメだと・・・ ~ビジネスへの道~

ハウスメーカーからの希望は、私が書いた図面の庭を造るためにはいくらかかるのか、値段を算出して見積書を出した上でお庭を造ってほしい、というもの。学校でデザインを学んでいたものの、仕事として見積書を書くことははじめてだったので、レンガを○個使うから○円、この作業には職人さんが○日かかるだろうから○円、と、ひとつひとつ計算。最後に私の報酬をプラスして見積書を提出しました。ところが、実際にお庭造りをはじめてみると、職人さんの作業が思っていた以上に時間がかかったり、予想もしなかったことに経費がかかったり・・・。予想外の出費は、私の報酬分から捻出しましたので、お庭が出来上がり精算をしてみると、結局儲けはゼロの状態。ハウスメーカーにご迷惑をおかけすることはありませんでしたが、これではビジネスとしてダメだと・・・。

このままの状態で仕事を請け続けても、結局は今回と同じような結果になるだろうと思い、自分に必要な経験と知識を積むために、近所の資材屋さんへ「雇ってほしい」と飛び込みました。自分自身を売り込む素材(卒業制作、受賞した盾など)を持参し、「お花のことはすべてわかります。」とアピール。その資材屋さんには男性のデザイナーさんがいて「お花は女性が得意な分野だ」と、すぐに採用してもらえることになりました。その資材屋さんで働き始めてからは、一緒に現場へ連れて行ってもらい、地震や台風が起こっても壊れないように造る方法を学んだり。求めているものを造るためには、どれぐらいの費用がかかるのか、ということも身につけることができました。また、材料を仕入れる業者さんや職人さんとのつながりもでき、人脈も広がっていきました。2~3ヶ月後、簡単なお庭のデザインを任せてもらえるようになり、お客様からお金をいただくまで一通りのことができるようになったのです。

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