気持ちよく仕事を引き受けてもらうために。お願いごとをするための前準備。 |
久しぶりにお仕事を再開した人には、職場でどう振舞うのかということも大きな不安材料です。年齢を重ねているがゆえの「自信」と久しぶりに仕事をする不安から来る「遠慮」、その2つのアンバランスさが、一番のネックになるような気がします。
また、若い人も年齢が上の新人とどう接していいのかわからないというお互いの不安と遠慮が、コミュニケーションを阻害するということもあります。いろいろな経験を積んだみなさんですから、すぐに会社で働いていた感覚は、戻ると思いますが、戻すために役立てていただけるよう、「仕事のお願いの仕方」と「お願いされた時の上手な引き受け方」をご紹介しましょう。
お願いするときの大事なポイント
あなたがどのような立場で、どのような立場の人に仕事をお願いするかによって、状況は大きく変わりますが、基本は同じ。「心くばり」ではないでしょうか。・相手がどういう状況にあるかを見る
今、お願いしても大丈夫かどうか。忙しそうにしているかどうか、相手の様子を見ながら、お願いする。
・お願いした後のフォロー
「大丈夫?」「問題ない?」という風に声をかける。お願いした後の気配りで、お願いされた方は、気持ちよく仕事ができます。
・お願いした仕事が終ったとき
「ありがとう」「助かったわ」「大変だったでしょう」など、心から感謝の気持ちを言葉にして伝えます。
命令口調は、もってのほかですが、くれぐれも「面倒だから、私の代わりにやってちょうだい」というような雰囲気を出さないように気をつけましょう。
上手に頼みごとができる女性は、職場での評価も高い?! |
大人だって誉められたら嬉しい
日ごろから、良好な人間関係を築く努力をしておきます。服装、持ち物、話し方などもそうですし、特に仕事ぶりなど「さすが、仕事が速い!」「○○さんにお願いすると間違いがない」など日ごろからポジティブな言葉をその人にかけます。ただし、お世辞は口にしないようにしましょう。お世辞を言っている方もさることながら、言われている方も白けた感じになります。本心で、相手の良いところを誉める。それに尽きます。
では、どんな風にお願いすれば上手くいくでしょう。
・「忙しいところ悪いんだけど……」や、「今、忙しい?」 などと必ず声をかける。
・一緒にお茶やランチに誘うなどして、仕事をお願いできる雰囲気かどうかを確認してから、「実はね」と切り出す。
・「さすがプロですね!」と周囲の人に聞こえるように言う。
・「この仕事をお願いするとしたら、○○さんにしかいない」など、その人のプライドに訴える。また、プライドが高くて、立場上、こちらからは頼みにくい相手には、一度、上司に相談し、「上司に相談したら、○○さんにお願いするしかない」と言われたなど、その人への上司の信頼があるかのようにお願いする。
・相手のところまで自分で直接行き、仕事の内容をきちんと説明して納得してもらう。押し付けを感じさせないように、誠意を持って。
など、いろいろとお願いの仕方は、ありそうです。相手と状況を見て、使い分けてみてください。お願いした仕事を終えた人には、必ず誠意を持って、感謝の気持ちを伝えましょう。
では、次に上手な引き受け方です!次ページへ>>>>