アロマセラピーをはじめてから、私自身も、免疫力がつき、風邪をひきにくくなりました。(庄司さん)

「まさか、そんなことをするとは」 ~お客様の開拓~

自分の強みを活かし、決めたターゲットは、ステイタスのあるレジデンスに住んでいらっしゃるような外国人の方。日本の街中にあるアロマセラピーやリフレクソロジーのサロンには、言葉の壁や、多忙で行けない、または自らが赴くのではなく、自宅などへ来てもらいたいと思っている、などの理由から、なかなか足が向かない方々です。ある意味、ご自身のお考えやライフスタイルにこだわりをお持ちの方たちかもしれませんが、そういったお客様を接客することは、グランドスタッフ・客室乗務員時に得た経験が活きたのだと思います。それまでも、外国時の知り合いの方から紹介をしていただき、VIPの方へトリートメントをしていました。その他のお客様を獲得するために「ポスティング」をはじめました。ポスティングとは、ご自宅のポストへ、チラシを1枚1枚配布していくこと。マンション名まで明記してある東京23区の地図を片手に、ポスティングをするレジデンスに印をつけ、自らチラシを配ってまわりました。1回だけポスティングをするのではなく、数ヵ月後に、また改めてポスティングをするなど、根気よく続けていました。

ポスティングは、今思えば「まさか、そんなことをするとは」という気持ちもありますが、当時は、そんなことは言っていられない!と、行動に移すだけのパワーがありました。客室乗務員の仕事をしていると、トラブル・クレームは日常のこと。その中でも、自分そしてお客様の気持ちをコントロールできることを学んだんでしょうね。クレームやトラブルの処理を行ない、経験を重ねてきたことで心が強くなり、あのとき頑張れたのだと思います。

出張の仕事は、その後順調にお客様の数もふえ、企業とも契約を結ぶなど、安定しはじめたころ、夫の転勤(和歌山県の白浜へ)が決まり、それを期に夫と結婚。東京から白浜へと引っ越すことになりました。それまでトリートメントをさせていただいていた東京のお客様は、引き受けてくださるアロマセラピストを募集し、その方々に委託しています。

技術だけではなく心が大切 ~あると良いスキル~

和歌山県の白浜へ移り住んだものの、数年で東京へ帰ると分かっていましたので、仕事は、少し休憩しようと思っていました。アロマセラピーが和歌山県内でどの程度受け入れられているのかについて分かるようになってきたころ、カルチャースクールでアロマセラピーの講師をつとめることになりました。カルチャースクールでは、みなさんの反応がとてもよく、手ごたえを感じたこと、そして講師の仕事をはじめると、やはりアロマの仕事をはじめたくなってしまったんですね。(笑)「ここで、自分のサロンを開こう」と思ったのです。私自身も大好きなハワイをイメージした空間をつくり、アロマセラピーとリフレクソロジー、そしてハワイのロミロミ(トリートメント)を取り入れて、5月5日に「Leinani」を無事オープンしました。

アロマセラピーについて学び、トリートメントや講師などを主な仕事にしていらっしゃる方も多数いらっしゃいます。また、別の知識をあわせてアロマセラピーを取り入れている方もいらっしゃいます。例えば、保育士の資格があれば、「ベビーアロマ」へ発展させることもできます。英国のアロマセラピーでは、多方面からアプローチする)という考えから、知識としてアドバイスしていくことを勧めていますが、栄養のアドバイスなどは、栄養士の資格があればさらによいのではないかと思います。アロマセラピーは、それだけで完結するものではなく、いろいろな要素を加えることで、違ったアプローチができ、可能性も広がってくるのではないかと思います。

この仕事に向いている人は、明るい人、やさしい人、思いやりのある人、前向きな人など、いろいろありますが、お客様の満足度にも大きく関わってくるのは「人の気持ちを察することのできる人」という点です。例えば、お客様が来られると、カウンセリングを行ない、それからトリートメントとなるのですが、お客様が何をして欲しいと思っていらっしゃるのか、細かいことを察してあげたいと思う気持ちがあれば、お客様がカウンセリングで語る内容にジックリと耳を傾け、何をもとめてサロンへ来られたのかを感じることができます。ただ単にトリートメントをするだけではなく、かゆいところに手が届く気遣いを受けることができてはじめて、トータル的に「よかった」と思っていただけるのだと思います。トリートメントは、そのときの気持ちや人柄が出てしまうもの。技術だけではなく心も大切なんですね。