キャリアアップ診断……狩猟型or農耕型?
キャリアアップ診断……狩猟型or農耕型?
それは、狩猟型で進んできた人と、農耕型で進んできた人がいるということ。
今回は、こうした人たちのキャリアステップを参考に、自分のタイプに合ったキャリアアップのコツを考えてみましょう。
<目次>
狩猟型キャリアアップAさんの場合
22歳(大学卒業):入社予定だった会社が倒産。あわてて就職先を探し、広告代理店で契約社員として働き始める。仕事は庶務。 ↓ 24歳:このまま庶務をしていても何も身につかない。手に職を付けたいと、勤めていた広告代理店と取り引きのある広告制作会社に「働かせてほしい」と直談判。「アルバイトからなら」と言われ、転職する。 ↓ 27歳:コピー取りから始まり、徐々に広告制作のノウハウを身につけた結果、ディレクターに昇格。担当クライアントを持つようになる。 ↓ 30歳:広告制作から宣伝の戦略作りに興味が広がり、転職を決意。活動の末、宣伝企画職として転職を果たす。 ↓ 32歳:宣伝企画のノウハウも身に付けたと感じ、独立。フリーの広告ディレクターとして活動。 |
Aさんの転機は、24歳、30歳、32歳の3回。
いずれも、「自らの意思」で動いています。
しかも、30歳、32歳においては、「これは得た。できるようになった。だから次の何かを得よう」という発想で動いています。
つまり、「得たいと思っていたものを得た」と自分で確信するたびに、次に手にしたいものを見つけ、それに向かって能動的に動くというAさんのキャリアアップは、狩猟型と言えると思います。
ガイド・泉が考える「狩猟型でいいキャリアアップをする人の特徴」
●「私のやりたいことはこれ!」とハッキリ言える●「私はこれが得意。これは身に付けた」と自分で答えが出せる
●目指す業界の人と仲良くなるなど、目的に向かって意図的に行動できる
狩猟型キャリアアップのコツ
狩猟型の人は、自ら道を切り開くことができる人。その力は、目標を持つことによってより大きく発揮されます。
そのためにも、「やりたいこと」を見つけることが大切。
ここから始めてみましょう。
農耕型キャリアアップBさんの場合
22歳(大学卒業):大学(外国語学部)卒業後、メーカーに就職。営業事務として働く。 ↓ 23歳:仕事にも慣れてきたので、学生時代に専攻していた英語の勉強を再開。英会話学校で学ぶうちに、学校から、初級クラスの教材作りなどを手伝ってくれないかと頼まれる。自分のレッスンの後や会社が休みの日に手伝うようになる。 ↓ 24歳:初級クラスのレッスンアシスタントをやらないかと声をかけられ、週1回のクラスを担当。教えることの面白さを知る。会社では、事務の仕事をしながら、海外からの視察者などがいたときに簡単な通訳を任されるようになる。 ↓ 26歳:結婚を機に退職。その後も、海外からの視察者がいると会社から声をかけられ、時々、通訳として働く。英会話学校の仕事は続け、初級クラス、中級クラスで週3回のレッスンを担当する。 ↓ 28歳:出産を機に、仕事から離れる。 ↓ 32歳:子どもが幼稚園に通うようになったのを機に、自宅で子ども向け英会話教室を開く。 |
Bさんは、営業事務から、営業事務兼通訳、そして結婚後はフリーの通訳に、また、英会話学校では、生徒という立場からレッスンアシスタント、そして英会話教室のオープンへとステップアップ。
しかし、彼女から転機を作ったというよりも、まわりから声をかけられたことによって次のステップへ移っていっています。
まわりに恵まれたと言ってしまえばそれまでですが、彼女だったから声をかけられたとも言えるはずです。
丁寧に耕され、肥えた土地になっているBさんの畑を見て、まわりが新しい土地も耕してほしい、あるいはこの種を植えてほしいと声をかけてくる。そんなキャリアアップをしたBさんは、農耕型と言えるでしょう。
ガイド・泉が考える「農耕型でいいキャリアアップをする人の特徴」
●好き、嫌いを問わず、今の仕事に100%の力を注ぐことができる●「~をやってみない?」との誘いに対して、素直にやってみようと思える
●向いている、向いていないは、やってみてから考える
農耕型キャリアアップのコツ
農耕型の人は、与えられた土地をよりよいものにすることで転機を呼び込みます。それだけに、「今」が大切。
やりたいことを見つけることに力を注ぐよりも、今の自分の足元をしっかり固めることに力を注ぎましょう。
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