キャリアアップの為自分を棚卸してみましょう
今の自分は何ができるのか。それを導き出すには、自分の「これまで」を一つひとつ順を追って整理していく必要があると思います。
ワークシートをダウンロードして、次の手順に添って自分の棚卸しをしてみてください。
(PDFファイル 64KB/Adobe Readerなどでご覧ください)
<目次>
自分の棚卸し Step.1 職歴をかき出す
これまでの職歴を書き出す履歴書に職歴を書くつもりで、いつ、どんな会社、どんな部署に所属していたかを書き出します。
例)
○○年○月 株式会社××入社 営業1課に配属 ○○年○月 総務課に異動 ○○年○月 株式会社××退職 ○○年○月 □□株式会社に入社 営業アシスタントとして勤務 |
自分の棚卸し Step.2 業務内容を書き出す
所属していた会社の事業内容、各部署の規模、人員構成を書き出す自分がやっていたことを整理する前に、自分がどんな環境にいたのかをまとめましょう。
例)
株式会社×× 洋服の生地を作っている会社(社員数70人ぐらい) 営業1課 スタッフ数7人(課長1人、営業4人、営業事務2人/自分と先輩) 総務課 スタッフ数4人(課長1人、主任1人、総務事務2人/自分と後輩) □□株式会社 健康食品を販売している会社(社員数15人/社長、営業10人、営業アシスタント3人、経理1人) |
自分の棚卸し Step.3 自分の1日の流れを書き出す
所属した会社、部署ごとに、標準的な1日の仕事の流れ、担当していることを書き出す例)
8:50 出社 9:00 始業 午前中 郵便物の整理、営業スタッフから回ってくる受注伝票の入力。ファイリング 12:00 昼食 午後 お客さんからかかってくる電話に対応。必要に応じて営業スタッフに連絡を取る。営業スタッフから頼まれた資料づくり。請求書作成、入金確認など |
自分の棚卸し Step.4 仕事の中身を詳しく書き出す
それぞれの仕事の中身を詳しく書き出すここで重要なのは、できるだけ「具体的に」書き出すこと。
「電話応対」も、その中身を詳しく書き出すと、たとえば次のようになります。
○顧客からの営業スタッフあての電話が中心。担当営業スタッフがいる場合は取り次ぎ。不在の場合は、要件を聞き、注文の電話であれば営業スタッフに代わって注文を受け付ける。それ以外の要件は営業スタッフに伝言。自分が注文を受けたものは、営業スタッフに報告するとともに受注伝票を起こして処理をする。 |
仕事内容を具体的に表すポイントをピックアップするので参考にしてください。
○1日に処理している伝票の量 例)受注伝票の入力:1日50枚ぐらい、ファイリング:1日100枚ぐらい ○パソコンで使っているソフトと、それぞれのソフトでやっていること 例)WORD:簡単な表などを入れた資料作り、郵便物のラベル作成、EXCEL:売上げの集計、ACCESS:顧客リストの作成、更新 ○社外の人との関わり方 例)営業スタッフの代わりに注文を聞く。お客さんからの問い合わせに対応し、必要なことを調べて返事をする。時々、営業スタッフや上司に代わってお客さんのところへ届け物をしたりする。 |
自分の棚卸し Step.5 自分の役割を書き出す
会社の中で求められている役割を書き出す例)
後輩の指導、業務のマニュアルづくり |
ワークシートから、自分の「スキル」を探そう
ワークシートが完成したら、自分がこれまでに「やってきたこと」一つひとつに対して、それは、「できること」と言い換えることができるかどうかを考えてみてください。たとえば、「営業スタッフに代わって電話でお客さんの注文を受けていた」のであれば、それは、「営業スタッフに代わって電話でお客さんの注文を受けることができる」と言えるかどうか。
「WORDを使って郵便物のラベルつくりをしていた」のであれば、それは、「WORDを使ってラベルづくりができる」と言えるかどうか。
この、「できる」と表現できること一つひとつがあなたのスキルです。
そう考えると、けっこうたくさん身につけていることがあると思いませんか?
「でも、そんなのたいしたスキルじゃない。やっぱり特別なスキルがないと」と思う人もいるでしょう。
では、特別なスキルってなんでしょう。私は、「特別」とは、中身ではなくレベルの問題だと思います。
ファイリングも電話応対も伝票入力も、突き詰めればどれも特別なスキル。
自信を持って「これができます」と言えるものを見つけ、それを伸ばしていけば、必ずそれは強みになっていきますよ。
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