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「自分」は、どう思うのか、どう考えるのか。自分を主語にして考える訓練をしてみましょう。 |
自分と異なる意見も認められるように
川崎:ポジティブな部分だけを見るということですね。ミセスがランチなんかで集まったときには、「私は、働く必要なんかないの」って言う人が多い感じがします。でも、1人1人とお話すると「実は、働きたいの」って話してくれる。その集まりの中でポジティブなことが言えない雰囲気っていうのは、あるみたいですね。
佐々木:マイナスエネルギーの一番強い人にみんな、動かされていくわけですよ。ブラックホールみたいなものです(笑)。だから、そこでその人が「主人の給料で十分なのよね、働くなんて」って言ったときに「私働きたいの」って言ったら反感をかいそうだから、と言わない。「人それぞれでいいんじゃないかなあ?」って言える人がいないんじゃないですか。
川崎:もったいないと思います。自分と異なる意見を持つ人を認めることができないと、世界が全然広がりませんよね。
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対談あり、興味深いサーベイや英語コーナーあり。独自の講座「イー・ウーマンユニバーシティー」など、充実のサイト。
"I "statement で語る ~イーウーマンのルール~
佐々木:
それぞれの人の考えを互いに尊重する、ということが出来たら、本当に理想ですね。だから、その前に、いろんな意見があることを知らなくちゃね。その上で「自分」は、どう考えるのかということ。イー・ウーマンサイトにアクセスしてきた人は、いろんなテーマに対していろんな意見があることを知り、楽しむわけです。イー・ウーマンは、毎日著名人の問いかけに、皆が投稿するというイー・ウーマンサーベイというコーナーがあるんですが、そこで投稿するときは、"I " statementで書く、というルールがあるんです。「I、つまり私」を主語にして書くっていうルールです。
例えば、“女は、働くべきですか?”という質問があったとします。「日本の女は、~するべきだ」と書いてくる投稿は、採用しません。でも、「私は、女は家にいて家事をするのが一番いいと思っていて、私もそうしています」という投稿は採用します。なぜなら、それはその人個人の事実だから、です。概論ではなく、個人の意見と体験から学びあう、ということです。
これは、さまざまな意見や経験を知ってもらい、社会の多様性を受け入れる訓練になります。今仕事をしている人も、これからの復帰を予定している人も、イー・ウーマンを毎日見たり、読んだりしてもらったら、世の中にこれだけ多様な意見や考えがあるんだっていうことを知り、自分でも考えることになる。とってもいいきっかけになると思いますよ。仕事を始める前の良い助走運動になるかもしれませんね。
さて、続きが気になりますが、残念ながら前編はここまで。少々耳の痛い話もありましたが、「自分ならできる!」と思うように心がけたり、「自分を主語にして物事を考える訓練をする」なんて、今すぐにでも実行できますね。佐々木さんのお話をうかがっていると、本当に「やる」人の先に希望がある気がします。この先は、近々「後編」にてお届けします。お楽しみに!