転身を果たした元営業という人が、行動を起こすきっかけになったこととしてよく語るのが、「お客さんと接するのは楽しいしやりがいもあるけど、このままずっとこの仕事でいいのかなあ…」という気持ち。営業スタッフとして自分のスタイルを確立し、自信も持てるようになってきた頃にこうした気持ちになる人が多いようです。
では、こんな気持ちを持った人たちがどう転身したのか。事例をもとに、営業職から広がる可能性を考えてみました。
事例1
食品メーカーの営業から飲食店経営へ
食品メーカーで業務用調味料の営業を担当していたAさん。飲食店を顧客として、自社商品を使った新メニューの提案やキャンペーンの提案などを行っていました。
「いろいろな飲食店に出入りすることで、うまくいくお店とそうでないお店の違いもわかったし、お客さんへの提案とそれを実践したときの反響を通してマーケットの勉強もできました。そのうち、私だったらこんな店にする、こうしたらきっとうまくいくと思うことが多くなり、じゃあ、自分でやってみようと」
●単一業界を相手にする営業の場合、その業界での成功事例、失敗事例に数多く触れられるのが強み。そこから得たノウハウを自分で実践してみるというのも、新しい道に進むひとつの方法です。