女性の転職/女性の再就職・職場復帰

「ちょこキャリ」ミセスの産みの親 雑誌STORYに見るミセスのお仕事(2ページ目)

ゆとりあるミセスのための雑誌STORYが創刊されて、はや3年。誌面では、仕事を通してさらに輝きだすミセスたちを次々と紹介しています。STORY世代に一体何が起きているのでしょう。

執筆者:川崎 あゆみ

ちょこキャリとは?

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働きかたもバラエティ豊か。久しぶりにスーツで決めて、オフィス街を歩くミセスも。
STORYによると、「ちょこっとキャリア」の略ではなく「ちょこっとの時間を有意義に活用する40代的新しい仕事スタイル」のことだそうです。家庭との両立ができる働き方を選ぶということになるのでしょうか。

ミセスのちょこキャリとして誌面に紹介されている仕事について見てみましょう。まず大きく分類すると次の5つのパターンに分けることができそうです。
  • かねてから関心のあった分野を学びなおして仕事に結びつけた
  • 好きが高じて、教室を持った
  • 自宅でサロンを開いた
  • 結婚前の経験を活かして再就職
  • 留学経験をいかして海外交流・語学の仕事に

どれも、それまでの経験、興味、特技などを生かして仕事に結びつけたところに特徴があります。とかく年齢が仕事再開のハンデと言われますが、積み重ねてきたものを見事に40代以降の夢につなげていっていると思います。

具体的な職種を見てみましょう。
  • フラワーアレンジメント講師
  • カラーアナリスト
  • 外資系金融会社派遣スタッフ
  • セレクトショップ販売員
  • アロマテラピスト
  • お料理教室主宰&フードコーディネーター
  • 飲食店接客スタッフ
  • 人材教育セミナー講師
  • ピアノ教室講師
  • 化粧品販売スタッフ
  • インテリアデコレーター
  • 通訳・翻訳
  • バッグデザイン・販売など
これらはごく一部の方々の例ですが、ご覧の通りどこかに就職するというよりは、講師・インストラクター、資格や特技を行かした独立・フリーランス系が多いような印象を受けます。これは、ミセスが自分で時間のやりくりがしやすく、家庭とのバランスを重んじているからということかもしれません。

また、ちょこキャリとは違いますが、専業で家庭に入っていたミセスたちが、それぞれジャズシンガー、テレビリポーター、CMモデル、陶芸作家、作家に転身した記事もありました。昔の夢だった職業に就くことも、年齢を重ねた今でも、まだまだ可能性があるんだと思わせてくれますね。



~STORYミセスとセカンドキャリアについて~

多くのミセスの場合、子育てが一段落してからのキャリアを考えるとき、学校を卒業して初めての就職のときよりも、これからやりたいこと、できることをじっくりと考える時間が与えられています。今後の自分の人生、キャリアについて長い目で考える良いチャンスですね。

一方、「仕事は、ミセスの自己実現させるためにあるわけじゃない!」「ちょこキャリなんて甘い!」という声があるのも事実です。とはいえ仕事に限らず、ミセスが子育てを一段落した後の約40年間に前向きになって、「自分」にもう一度フォーカスすることは素晴らしいことだと私は思います。

ちょこキャリという言葉は、とても軽やかですが、仕事には責任が常についてまわります。可愛い妻、優しい母に加えて、社会の一員として、きりっとした「ちょこキャリミセス」を目指しましょう。
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