会社勤めにつきものなのが「異動」。
時には、思わぬ異動を突きつけられることもあるでしょう。
しかし最近は、この「異動」にも変化が見られるようになっています。
そのひとつが、会社側が必要な人材の要件を明示し、社内に公募したり、社員が自分の能力や希望を提示し、社内の他部署からの引き合いを待つ「社内公募制」。
厚生労働省の2002年雇用管理調査によると、従業員5000人以上の企業の6割近くがこの制度を導入しています。
また、直属の上司を通さずに希望部署への異動を申請できる「社内FA(フリーエージェント)制度」の導入も進んでいるようです。(財団法人社会経済生産性本部の調べでは、従業員5000人以上の企業の1割以上が導入しているとのこと)
では、これらの制度の特徴を整理してみましょう。
●社内異動について自分の意志を明確にできる
●転職ほどリスクを負わずに、環境を変えられる
●結果をシビアに求められる
といったところでしょうか。
その中でもしっかりと理解しておきたいのが、3つ目に挙げた、
「結果をシビアに求められる」制度であるということ。
厳しく言えば、能力のない社員はいらないという人事制度でもあるのです。
では、そんな制度をキャリアアップにうまく使うにはどうしたらいいのか。
次のページで考えてみます。