能力発揮しているが過半数!でも、辞めたくなる理由は、やっぱり・・・
■能力を発揮しているパート・アルバイト今の仕事に自分の能力を発揮しているかどうかを質問した結果です。「十分発揮できる」、「発揮できる」と答えた方が、思いのほか多くて安心しました。自分の能力が発揮できているという人は、仕事も面白いでしょうし、向上心も湧いてきます。どんどん経験を積んで、次につなげていっていけるといいですね。
残念ながら、「発揮できない」と言う方は、上記の逆を言うと、仕事を面白いと感じられず、悪循環になる可能性がありますね。発揮できる・できないというのは、職種にもよるようです。専門・技術を生かせる仕事なら、仕事に対する充実度は高くなりますし、あまり複雑でない作業になるとなかなか感じにくい。それでも仕事を続ける理由は、生活のため?人間関係が良いから?など、働く理由もさまざまなように、働き続ける理由も、またそれぞれ。
「仕事への能力発揮」 |
■どんなときに辞めようと思うか
職場の人間関係が良くないとき | 50.2% |
仕事内容に比べ賃金が割に合わないとき | 42.4% |
がんばっても何の評価もされないとき | 39.5% |
納得のいかない理由で上司に叱責されたとき | 29.9% |
何年働いても賃金があがらないとき | 29.7% |
上司との信頼関係が築けないとき | 29.5% |
仕事でわからないことが聞きにくい | 24.4% |
やはり、人間関係が一番多いですね。仕事以外の理不尽な理由で仕事を辞めたいと思うなんて、本当に残念。「賃金が適正ではない」「評価が得られない」も”働きにくい職場”として挙げられていましたが、雇用する側もパート・アルバイトを戦力化したいと考えているなら、よく検討してもらいたい項目ですね。
特にパート・アルバイトは、先にも書きましたが、地元での雇用が多いですから、そこで働く人を満足させるということは、雇用側の企業イメージもアップすると思うのですが・・・。
さて、今回は、多くの調査結果をご覧いただきましたが、みなさんは、どのようにお感じになったでしょうか。
実は、この「パートタイマーは白書」は、パート・アルバイトの実態を把握するのと同時に、雇用する側が”働きやすい職場環境”を検討するために行った調査をまとめたものなのです。パートをコアの戦力として使いたいというなら、やはり雇用する側もそれなりに不公平感をなくすとか、モチベーションを持ち続けられるような環境を用意するとか、この調査結果から、パート・アルバイトで働く人たちの思いをきちんと受け取って、よりよい働く環境を整えてもらいたいものですね。