女性の転職/女性の転職・再就職成功事例

私が出会ったステキな女性 vol.8 教員志望から美容師へ 藤代さん(3ページ目)

今年4月に美容学校を卒業し、美容室へ就職した稲本藤代さん(25歳)は、4年制大学教育学部を卒業した後、美容学校へ入り直したという異色の経歴の持ち主。その選択について伺いました。

執筆者:泉 まつお

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藤代さんが働くBAPE CUTS店内。これから藤代さんがどのようにキャリアアップを目指していくのか楽しみです。
3. 睡眠時間は3時間。働きながら学んで美容師に

――美容学校時代はどんな生活だったのですか?
「夜間部でしたから、授業は夜6時から9時まで。その後、居酒屋でバイトして、そのまま朝刊を配達。その後3時間ぐらい寝て、夕刊を配達してから学校へ行くという毎日でした」

――それって、実家にいたころよりハードな毎日なのでは?
「そうですね(笑)。でも、美容学校って授業料以外にもお金がかかるんです。ハサミを買ったり、ウィッグを買ったりしますから。きっと、2年で卒業というゴールがあったから頑張れたんでしょうね」

――就職はスムーズに決まったんですか?
「採用試験を受けたのはBAPE CUTSだけでしたから、そういう意味ではスムーズだったかも。試験を受ける前に、年齢で×って言われたところもありましたけど」

――年齢のハンディを埋めるためになにかしたんですか?
「人と違うことをしないとダメだろうなって思いました。それで、自主的に作品撮りをしたんです。昼間部の人は学校の授業の中で作品撮りをしますが、夜間部の授業にはありませんから。あとは、オーナーが出ている美容雑誌を2年分ぐらい全部読みましたね。そしたら、採用試験の課題で、雑誌に載っていたスタイルが出たんです。ホント、ラッキーでした」

――じゃあ、採用通知が来た時はうれしかったですよね?
「それはもう! 寮の友達も応援してくれていましたから、皆で喜びました。実家に連絡したら母も大喜びで、それがうれしかったです」



就職して4カ月。自分の力で夢を叶えた藤代さんは、目を輝かせて「今の自分」を語ってくれます。

「今は、美容に集中できることが何よりうれしいです。それに、これだけ苦労して美容師になりましたから、絶対に辞めない! これは自信を持って言えますね。そして、ヘアだけじゃなくて、メイクも、着付けもやれるようになって、世界でも有名なスタイリストになりたいです」


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