2.東京生活がスタート。「派遣」という働き方を選ぶ
--ご主人の東京への異動が決まった時はどうでした?
「やっと社会人デビューだ!という感じ(笑)」
--仕事探しはスムーズに行きました?
「最初は、大手の予備校などに応募しました。でも、詰め込み型の指導スタイルを見て、私はどこまで厳しく教えられるんだろう?という疑問が湧いてきたんです。結局、これは私には合わないなと思って、辞退させいていただきました。その後は、小規模の塾で教えながら、知人が紹介してくれた会社に契約社員として週に3日ぐらい勤務。そんなスタイルを半年ぐらい続けました」
--派遣という働き方を選んだのはなぜですか?
「私はいわゆる『オフィス』というところで働いたことがないので、オフィスで働いてみたいという気持ちもあったんです。で、派遣ならそれを実現できるかなと思って」
--お仕事の紹介はすぐにありました?
「そうですね。英語を使える仕事をしたいという希望のほか、あまり細かな条件は言わなかったからかもしれませんが」
--「オフィス」で働くという希望が叶ったわけですね?
「最初に経験したのは、2カ月間のメーカーでの仕事。新システムの導入に際しての通訳を主としながら空いている時間は事務もやるというものでした。実務での英語使用はないに等しかった私にとって、これがいい助走になった気がします」
雇用形態にこだわらないことで、オフィスで働いてみたいという希望と英語力を生かすという希望を叶えた奈美子さんは、ここから着実にステップアップしていきます