インタビューシリーズ第1弾!
現役社会人学生、辻さんの学歴は、とってもユニーク。そんな辻さんの社会人学生生活に迫ってみました。
辻 貴孝さん(26歳)
22歳:国立仙台電波高専専攻科 情報システム工学専攻修了。学位授与機構(現:大学評価・学位授与機構)にて学士(工学)取得。電気通信大学 大学院情報システム学研究科 博士前期課程入学。
24歳:電通大大学院修了、通信機器メーカーに就職
25歳:電気通信大学 大学院情報システム学研究科 博士後期課程入学
なぜ大学に行こうと思ったのですか?
視野を広げたいというのが一番の理由です。仕事が忙しい時は、没頭してしまい、逆にはかどらなくなってしまうこともあります。そんな時、一つの組織だけに属するよりも、色々な組織やグループに属して客観的に見たり、何かを模索するというのも一つの方法かなと思うようになりました。視点を変えればヒラメキが結構ありますからね。
知りたいことがあればネットであふれるほどの情報が瞬時に手に入ります。でも実際に見て触れる機会を多く作るのも大切にしたいし、これからは対象は何であれ、知識を吸収し応用することが避けて通ることはできないですから、社会人が大学に進学するのは普通になってくるかもしれませんね。
また、博士前期課程の時に所属していた研究室では、メンバーが僕以外社会人学生みたいな環境でした。もともと周りにそういう人が多かったので、それでどこかに必須みたいな気持ちがあったのかもしれません。
なぜこの大学(大学院)を選んだのですか?
以前通っていた大学だったから、かな。この学校は独立大学院で、学外の学生や社会人の受入に積極的で、環境が整っていましたし、それを知っていたので安心な面がありました。
また、博士後期課程の重さを考えれば、基礎ナシで一から始めると言うのは非常に厳しいのでは、と思いました。修士の研究でまだやり残したこともたくさんあったし、通い慣れた環境なら多少は無理なくできると思い今の大学院に決めました。
せっかく多くの時間と費用をかけて学ぶのだから、視野を広げるためにも違った分野に取り組むという選択肢も無かったわけではありません。ただ新しい環境は期待や不安が多く、楽しいかもしれないけど、慣れるまで時間がかかりますからね。
受験勉強について教えて下さい。
入学試験は筆記試験(英語)と面接試験(研究計画の発表など)だったので、基本的にはその発表の準備に多くの時間を費やすことになりました。まとまった時間がなかなか取れないので、通勤時間や早く帰宅出来た時のこまぎれ時間を積極的に使いました。勉強場所として、なるべくリラックスしてできるところを探しては勉強するようにしていました。焦りやすいタイプなので(笑)