管理職の定義は? 「名ばかり管理職」とは?

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労働時間規制は形骸化! 連日の深夜残業は、どこまで続く?
まず、管理職とはどんな人たち? 厚生労働省の定義によれば、企業側に残業代の支払い義務がない「管理監督者(一般的な管理職)」の条件は、
■経営方針の決定に参画しているか、労務管理上の指揮権限をもつ
■勤務時間の自由裁量をもつ
■職務の重要性に見合う待遇を受けている

これに該当しない肩書き=名前だけの管理職が、「名ばかり管理職」です。

店長就任で月給は8万円ダウン! しかもうつ病で休職!

では、長時間労働など過酷な勤務を強いられている「名ばかり管理職」の実態とは? 5月9日、コンビニエンスストア・SHOP99の元店長が、経営側の九九プラスに対し、残業代など約450万円の支払いを求める裁判を起こしました。元店長は入社9ヶ月後、店長に就任。すると、残業代や深夜勤務手当がつかなくなり、月給はなんと約29万円→約21万円へダウン! 一方、店は24時間営業。店員を確保できない時は、自らの勤務で穴埋めをしなければならず、労働時間が4日で80時間に及ぶことすらありました。1日20時間もの激務では、睡眠もろくにとれない……。

こうした過酷な長時間労働を続けた末、元店長はうつ病にかかり、休職へと追い込まれます。そのため、会社側に残業代やうつ病となった慰謝料を求めて提訴する一方、うつ病は過労が原因だとして、労災認定も申請する意向。元店長曰く、「いつ帰宅できるのか、いつ休めるのかわからない状態で働き続けた。それなのに月給が大幅に減らされ、愕然とした。『名ばかり管理職』は、人を安い給料でこき使いたいだけの制度だ!」。店長として重い責任を負わされ、長時間の激務を強いられた挙句に収入は減らされ、しかも健康を害すのでは、何のために働いているのかわからない……。

ところで、劣悪な環境で働く「名ばかり管理職」の存在は、企業に留まりません。病院でも、激務に苦しむ医師たちの悲惨な状況が明らかに…… → 次のページへ