企画のノウハウ/企画の立て方・まとめ方

企画が通る3つの条件 「マッチング」とは(2ページ目)

「企画を通す」と「企画がとおる」は「売る」と「売れる」くらい違います。企画が通ってしまうという状態をつくるにはどうすればよいでしょうか?

野村 尚義

野村 尚義

プレゼンテーション・企画力 ガイド

業界トップ企業にプレゼンテーションや企画発想力を指導。上場企業役員などの指導も多数。プレゼン・企画の本質と方法論を解説。

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企画が通る条件その1 マッチング

マッチングとは、受け手の欲しいものと企画者の提案が合うこと。そもそも受け手が「別にいらない」と思うものしか企画できないのであれば、その企画は通りません。まぁ、絶対通らないとは言いませんが、摩擦は相当大きいでしょうね。

このマッチングをさらに分解すると、3つのポイントがあるのかなと。

1. 受け手にニーズがあること

よく聞く面白い話があります。
「あなたがハンバーガーショップを出店するとして、何が欲しい? 腕のいい料理人? 誰でもオペレーションができるためのマニュアル? 素敵な店舗を設計できるデザイナー? いや、どれも違うね。私がほしいのは“腹を空かせたお客”だ」

この通り、受け手にニーズがあるのがすべての起点です。


2. 企画者に受け手のニーズに応える力があること

腹を空かせたお客がいたとしても、こちらが料理を提供することができなければ意味がありません。仮においしくなかったとしても、最低限の料理を提供できるのが必要条件。もちろん、その料理はおいしいほうが良いには決まっていますが。


3. 企画者が受け手のニーズを理解していること

腹を空かせたお客にも好みがあります。中華が食べたいのか、はたまた和食か、洋食か。ニーズというのはぼんやりしていて、なかなか見えないもの。だから、それをしっかりと詳細まで理解しないと、本当の意味でベストマッチする企画にはならない。これは当然ですよね。


残りの2つ。「価値伝達」と「実行体制」については、次回の記事でお話ししたいと思います。
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