企画が通る条件その1 マッチング
マッチングとは、受け手の欲しいものと企画者の提案が合うこと。そもそも受け手が「別にいらない」と思うものしか企画できないのであれば、その企画は通りません。まぁ、絶対通らないとは言いませんが、摩擦は相当大きいでしょうね。このマッチングをさらに分解すると、3つのポイントがあるのかなと。
1. 受け手にニーズがあること
よく聞く面白い話があります。
「あなたがハンバーガーショップを出店するとして、何が欲しい? 腕のいい料理人? 誰でもオペレーションができるためのマニュアル? 素敵な店舗を設計できるデザイナー? いや、どれも違うね。私がほしいのは“腹を空かせたお客”だ」
この通り、受け手にニーズがあるのがすべての起点です。
2. 企画者に受け手のニーズに応える力があること
腹を空かせたお客がいたとしても、こちらが料理を提供することができなければ意味がありません。仮においしくなかったとしても、最低限の料理を提供できるのが必要条件。もちろん、その料理はおいしいほうが良いには決まっていますが。
3. 企画者が受け手のニーズを理解していること
腹を空かせたお客にも好みがあります。中華が食べたいのか、はたまた和食か、洋食か。ニーズというのはぼんやりしていて、なかなか見えないもの。だから、それをしっかりと詳細まで理解しないと、本当の意味でベストマッチする企画にはならない。これは当然ですよね。
残りの2つ。「価値伝達」と「実行体制」については、次回の記事でお話ししたいと思います。