あっという間に今年もひと月が過ぎようとしています。時の速さを感じながらも、この100年に一度の嵐をうまく乗り切るために気が引き締まりますね。こんな時期には、資格を取ってみようとか、自分磨きをする人も多いようです。何をするにも、土台になるコミュニケーションスキル。「どうもうまく話せないな~」という方のために、学校では教えてくれなかった「会話」の基礎をご紹介しましょう。

学校で習ったのは会話じゃない!

情報収集の場所
上司や先輩と食事や飲み会のときは、観察したり情報を仕入れるチャンス!
私たちが学校で学んだことは、「話す」ことではなく「読む」ことではなかったでしょうか? 本を読んで感想文を書き、そして発表。国語の本を朗読。生きた会話とは、程遠いことをやっていましたね。

「話す」「会話をする」とは、決して準備したものを声で言う、というものではありません。時の流れとともに、どんどんライブで進んでいくものです。そうなると、感想文は発表。朗読も会話ではありません。私たちは、会話を習ってきてない、という現実で「こんな感じかな」と我流で身につけてきたわけです。

私が開催しているセミナーの受講生も、「なぜうまく話せないのか」の原因がわからないという人が多いですが、それは教わってきたことが「会話」ではなかったからとも言えます。事前に書き起したものを発表するのならば、見直しや準備もできますが、会話はそうは行きません。とっさのやり取りが必要になります。だから難しいのです。

苦手を克服するには、相手をじっと観察

あなたは誰とコミュニケーションする必要があるでしょうか? 上司、先輩、取引先、友人、家族など、人によって違いはあるものの、苦手だけどコミュニケーションの必要を感じている人がいますね。まず、その人を思い出してください。彼らのことをじっくりと観察することからはじめましょう。
「話すのが苦手」と言っている人でも、誰に対してでもそうかというと、そんなことはないはず。必ず、こんな人ならば話しやすい、と感じる人はいるでしょう。苦手な人に、あなたは意識を向けないようにしていることはないですか? それでは、苦手な人とのコミュニケーションをとることは出来ませんよ、いつになっても……。

これから一週間または数回、相手と会っているときにじっくりと、その人を観察をしてください。こんなところがポイントです。

・ 好きな食べ物や飲み物は何でしょう?
・ 趣味はありますか? それはどんなことでしょう?
・ 休みのときは、何をすることが多いでしょう?
・ ここは人よりすごいな、と思うところはどんなところでしょう?
・ 楽しそうに話しているとき、どんな話をしているでしょう?

飲み会のときに、どんなものを飲んでいるのか、を観察する。また、誰かに聞いてみるなどして、相手のことをリサーチします。相手に興味を持たなければ、どうやって会話を進めていいかがわかりません。もし、自分の趣味と同じだということが見つかったら、そこから共通の話で盛り上がります。情報収集を怠らないことです。

次のページで、とっさに会話をするためのトレーニング法をご紹介しましょう。