うれし涙なら、とにかく讃えて
どんなときに涙がでるのでしょう。うれしくて、悔しくて、そして悲しくて……「泣く」。終わったばかりのオリンピックでは、悔し涙やうれし涙のシーンが多く見られましたね。見ている私達も、思わず彼らの気持ちを察してもらい泣きしてしまいます。泣いてしまうときは、抑えきれない想いがこみ上げてきて、思わず涙が出ます。「まったく泣きたくなるよ~」といっているうちはいいのですが、実際に泣いている人がいたら、どうしていいのか戸惑ってしまいます。
ビジネスの場面で、うれし涙が出るとしたら……。本当に頑張った仕事をやりとげ、得意先、上司や先輩をはじめ仲間に褒められたりしたときでしょう。今までの苦労を思い出し感極まって……、舞台は違いますがオリンピックでメダルを取った選手と、同じ気持ちですね。こんなときは、とにかく「頑張った」ことをねぎらい、讃えてあげましょう。
うれし涙は、周りの人たちも幸せな気持ちにさせてくれます。しかしネガティブな涙はどのように接していいのかわからずに、周りの人たちが混乱してしまいます。そんなときはどう対処するのがいいでしょうか?
あまり追求せず、とにかく隣にいる
たとえば、仕事で大きな失敗をしてしまい、上司にきつく注意をされた。そんな時、自分の不甲斐なさを感じて涙が出ることもあるでしょう。その時、あなたは相手にどんな言葉をかけてますか?原因・理由を追究することだけを考えずに、気持ちに寄り添ってあげることが大切です |
慰めてあげたい気持ちから「大丈夫?」「 大丈夫?」と聞き続けたり、「何かあったの?」「泣いているだけではわからないから教えて」と質問攻めにしたりすると、相手はどんどん殻に閉じこもってしまいます。
心配する気持ち、何とかしなければという思いはわかりますが、ぐっとこらえ寄り添ってあげてください。ただ、隣にいてあげるだけでも充分です。あとで理由を聞くと「そんなことで?」と感じることでも、本人にとっては深い思いがあるのです。少し落ち着くまで、そばにいてあげてください。
次のページで、どんな言葉を掛けたらいいのか具体的にご紹介しましょう。