マンション購入術/マンション情報収集術

意外にお得な「マイナス立地」を狙え!

地盤や日照といった立地条件が悪い物件はどうしても敬遠されがち。とはいえ、不利な立地条件も考えようによってはプラスになる場合も。マイナスな立地条件をプラスに変える、逆転の発想を紹介します。

大森 広司

執筆者:大森 広司

マンション入門ガイド

物件を選ぶ際に気になる点のひとつに「立地」条件があります。地盤や日照といった立地条件が悪い物件はどうしても敬遠されがち。とはいえ、ライフスタイルや考え方によっては、マイナスだと思われる立地条件もプラスと考えられる場合があります。今回は、マイナスな立地条件をプラスに変える、逆転の発想を紹介します。

マイナス立地.1「駅まで遠い」

物件選びで多くの人が気にするのが駅からの歩く時間。駅から徒歩10分を超えると「遠い」と感じてしまう人が多いようです。では、この「遠い」と感じる駅から徒歩10分超の物件、本当にマイナス面ばかりなのでしょうか?

一般に駅から遠い物件は、駅前の喧騒から離れた静かな住宅街に位置することが多く、住環境が良好な場合が多いと考えられます。特に学齢期の子どもがいる世帯などは、にぎやかな駅周辺よりも、ゆったりした公園や安全な通学路を確保しやすいエリアの方が住みやすく感じるのではないでしょうか。

駅から多少距離があっても、途中に買い物ができる商業施設や商店街などがあれば、歩く時間はそれほど気にならないのでは? 普段、職場と自宅の往復のみで運動する時間が取れないという人なら、駅までの15分、20分をメタボ解消のウォーキング時間ととらえるのもアイデアです。

意外と使えるバス便エリア

バス路線の充実しているエリアは意外に便利
バス路線の充実しているエリアは意外に便利
どうしても歩きたくないという人は、バス便の豊富なエリアを選ぶという方法もあります。一般にバスは時間が読めないため、バス便エリアは敬遠される傾向にありますが、実は意外に使えるという声も聞かれます。例えば、「荷物の多い買い物帰り、徒歩10分の駅から歩くのは面倒なので、バスで15分の別の駅経由で帰ります」「疲れた仕事帰り、雨が降っている日は、バスで帰宅。実は歩いて帰るより早い」「夜遅く塾から帰ってくる小学生の子ども。バスなら家のすぐそばまで運んでくれるので安心」───といった具合。

徒歩10分以内という条件から、駅徒歩15分と条件を広げれば、選べる物件の数も増えます。しかも駅近物件に比べ価格が手頃になっていたり、専有面積が広めであったりするケースも多いのです。

マイナス立地.2「大きな道路が近い」

マイナス立地、お次は「高速道路のそば・幹線道路沿い」です。これらの立地が敬遠される理由は、ズバリ音の問題。しかし、最近の幹線道路沿いのマンションは防音サッシが装備されているのが通常なので、窓を閉めてしまえば外の音はほとんど気になりません。モデルルームなどでは実際の立地環境を体感できないため、どうしても「幹線道路沿いだからうるさいのでは?」と二の足を踏んでしまいがちですが、完成済み物件などで実際に外の音がどう聞こえるか体験してみると安心できるかもしれません。

さて、高速道路に近い物件、幹線道路沿いの物件のメリットといえば、一番は車での移動のしやすさでしょう。高速道路が近ければ、週末のレジャーなどもアクティブに過ごせそうです。また、幹線道路は通り沿いにロードサイド型の店舗が充実していることが多いため、食事や買い物などにも便利。普段から車をよく利用する人は、幹線道路沿いの物件も悪くない選択と言えそうです。

発想の転換でプラスに変えられるマイナス立地条件はまだまだあります。

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