あなたの存在意義はなんでしょう?
この人生であなたが残したいものは? |
「あなたは死ぬときにこの世に何を残したいのでしょう?」
「あなたはこの人生で周りにどんな影響を与えたいですか?」
「何を大げさな質問をするんですか?」「そんなマジな話はしないでください」と、あなたは笑い飛ばそうとしたかもしれません。もしそうなら、少し待ってください。これはマジな話です。あなた自身の人生の話です。
こういった問いから目をそらしているからこそ、あなたはどこか自分の人生にむなしさを感じて、常に「癒し」が必要になっているのかもしれません。もう一度、あなた自身に問いかけてください。
「あなたは死ぬときにこの世に何を残したいのでしょう?」
「あなたはこの人生で周りにどんな影響を与えたいですか?」
「そんなのわかりません」。そういう人もいるでしょう。確かに、簡単に「これだ!」と見つからない深い質問です。この質問はあなたの存在意義、つまりミッション(使命)を探る質問です。人生自体がこの問いの答えを見つけるために生きているのかもしれません。ただ、それでも問い続けてください。ここにあなたの輝き、力の源があるのです。
存在意義の宣言文を創る
上の問いからあなたは何が出てきましたか? 出てきた言葉やイメージなど何でもいいですから、それをもとに一つの文章を作ってみましょう。これはあなたの存在意義、つまり、この世でのミッション(使命)を表す宣言文です。例えば、次のようなものです。「私は人々の心を明るくする太陽です」
もし、あなた自身の宣言文を創るとしたら、どんな宣言文になるでしょう? ぜひ創ってみてください。
作る上でのポイントとしては、まず、いつも思い出して言えるように簡潔な文章にすること。そして、必ず二つの要素を盛り込むことです。一つは、人々に与える影響、そしてもう一つはあなたの存在意義、ミッションの本質を表すシンボルです。上の例でいうと、「人々の心を明るくする」というのが影響、「太陽」がシンボルになります。そのほかにも例をいくつか挙げてみます。
「私は人々に笑いを呼び起こすびっくり箱です」
「私は人々の心を暖かくするファンヒーターです」
「私は人々の子供心を呼び覚ます目覚まし時計です」
何か正しい宣言文があるわけではありません。そして時と共に変化するかもしれません。完璧なものやかっこいいものを創ろうというのではなく、今の時点での、あなたなりの宣言文を創ってみてください。
そして創ったら、毎日1回でも、思い出して口にしてみましょう。「癒されたい」と思うようなときには、この宣言文を口にしてみてください。あなたの中にある輝きや力を感じることができるでしょう。
そのほか、宣言文は文章だけでなく、絵でイメージしたり、身体のポーズで表現したり、宣言文を思い出させる音楽で表現してもかまいません。あなたなりの方法を見つけてみてください。
存在意義にしたがって生きているとき、人は生き生きと輝き、「癒し」は必要ありません。逆に、自分の存在意義に沿わない生き方をしているとき、その人生は空しく、虚ろなものになります。常に他からの「癒し」を求める人生になってしまうでしょう。
まずは、自分の存在意義を表現し、それを意識して生きることから始めてみましょう!
【参考文献】
■『コーチング・バイブル』(ローラ ウィットワース/フィル サンダール/ヘンリー キムジーハウス著 CTIジャパン訳 東洋経済新報社)
【関連サイト】
■「コーチングの基本を知ろう! 5――部下は輝くスター(星)なんです」