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アイデアが国際特許に!フレッシュテック(3ページ目)

ふと思い付いたアイデアが「国際特許」になる―――。吉田英治社長は、ワインが酸化しない世界初のワインセーバーを作った。お酒が飲めないというのになぜ!?

執筆者:角田 正隆

まずは行動

世界初のワインセーバーの原型。部品は家庭にあるものだ

「ワインを酸化させないためには、ワインを酸素に触れさせなければいい」

極めてシンプルな発想から生まれた「ワインが酸化しないワインセーバー」を思い付いたその日、吉田氏は帰宅して自宅にあったノリの容器やボールペンの軸を使い「WHYNOT」の原型を作り上げている。

それが右にある写真の試作品なのだが、ノリの容器はどこの家庭にもありそうなものだし、ボールペンの軸にはある企業のロゴが書かれている。もしかすると街角で配布されているものだったのかもしれない。

吉田氏の成功のポイントは「思い付いたその日」に試作品を作り上げたことだ。よくスーパーで「主婦が考えたアイデア商品」を見かけるが、なかには「あっ、これは自分もあればいいと思ってた。特許取っておけばよかった――-」というものが多い。

つまりアイデア自体は、それほど奇抜なものではない。吉田氏の発明も決して理解できない内容ではない。しかし、その運命を大きく分けたのは、実際にモノを作ったり、特許を申請するといった“行動”を起こしたことである。


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