フリーターから上場企業社長へ
▲加藤義博氏 1971年生まれ。高校卒業後、インテリア卸会社、不動産会社などを経て、91年バイクショップにアルバイトとして入社。94年に共同でメジャーオート有限会社を設立。98年株式会社アイケイコーポレーション設立。2005年6月ジャスダック上場。参考記事『アルバイトから上場企業社長へ』 |
「バイク売るなら♪ バイク王♪」。中山エミリさん出演のテレビCMを見た人も多いだろう。このCMで一気に知名度を上げたオートバイ買取専門店「バイク王」は、2006年3月現在、全国に46店舗を展開する業界最大手だ。
その運営会社のアイケイコーポレーションは、「全国無料出張買取」や「24時間365日電話受付」など、従来のバイク業界では軽視されていた“顧客志向”を重視。多くのお客様から支持され、短期間のうちにジャスダック上場を果たした。
現在はオートバイ販売店「i-knew(アイニュー)」や2輪専用駐車場運営の「パーク王」など、ユーザーの総合的なバイクライフを支援する新規ビジネスに着手している。
現代版“藤吉郎”
▲オートバイ買取専門店「バイク王」の店舗風景 2006年3月現在、全国46店舗を展開中 |
無料出張買い取りサービスや24時間365日申込受付、全国統一基準によるオープンな価格査定など、バイク買い取りに特化したサービスがユーザーから支持されている。
業績好調の同社を率いるのが、立ち上げメンバーの1人加藤義博社長である。加藤氏は当初バイクショップにアルバイトとして入社。洗車係としての働き振りが認められ正社員に登用された。つまり出発点はフリーターだった。
その後、オートバイ買い取り専門店の立ち上げにかかわり、現在の「バイク王」の原型となるビジネスモデルをつくり上げた。特にバイク業界に「顧客志向」の考えを持ち込み、業界を改革した功績は大きい。
洗車アルバイトから上場企業社長に登りつめた加藤氏の生き方は、現代版“藤吉郎(豊臣秀吉)”といっても過言ではない。
会社立ち上げ当初は前職の営業経験を生かし、トップセールスとして活躍していた加藤氏。その営業スキルを身に付けたプロセスを通じて、フリーターから成り上がる方法を学んでみたい。