キャリアプラン/キャリアプラン事例

花形部門への異動 シンプレクス金子英樹氏(3ページ目)

入社したら予想もしない部署に配属―――。そこから這い上がり、花形部署への異動を果たした、シンプレクス・テクノロジー金子英樹社長の経験談。

執筆者:角田 正隆

花形部署への自然な異動

今の仕事で何かをやり遂げたときに動け 

そうして日中の8時間は自分の部署の仕事を済ませ、夜8時間はその部署の仕事を引き受ける二足の草鞋を履きながら、少しづつ希望部署に近づいてゆくうちに、自分が関わったシステムが、あらゆる業務で使われるようになります。

システムというのは使っているうちに、修正やリニューアルの要望も出てくるもの。そのときはシステムを作った本人に、再び依頼が舞い込んできます。そうした関わりが増えてゆくうちに、金子さんはスムーズに花形部署への異動に成功したのです。

「現在の仕事内容に不満だからといって、すぐに転職したいという人は信用できませんね。当社にも『金融関連のシステムをやりたい』といって、応募してくる人がたくさんいますが、『現在の日経平均株価は?』とか『何か勉強してますか?』と質問すると、答えにつまってしまう人が意外と多いんです。本当はそれほど金融のシステムをやりたくはないのが分かってしまうんです。転職というのは時期が大切だと思います。現在やっている仕事が本来やりたいことではなかったとしても、その仕事で何かを成し遂げたときが動くべきタイミングです」

現状を嘆いていても何も始まりません。目標を達成するためのステップを思い描き、それに向かって行動を起こす大切さを、金子さんの経験が教えてくれます。


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・参考記事「競争で自分を磨け!
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