ビジョンは1つ
▲アクションプランナー 今年発売分は急きょ増刷したという |
それにしても佐々木さんは、自分の人生に“よくばり”な方である。国際コミュニケーション支援のユニカル・インターナショナルと、女性向けコミュニティサイト運営のイー・ウーマンという事業内容も異なる2つの会社を経営しながら、法制・金融など多くの政府審議会の委員を務める。
さらに、講演・執筆を精力的に引き受け、テレビ番組『とくダネ!』のコメンテーターとして活躍。家庭では妻であり、2児の母親でもある。この驚くばかりの役割の数に、普通の人は面食らってしまいそうだ。
佐々木:「でも、すべての『発生源』は1つなんです。私が目指しているのは、『ネット(人と人の網)がワーク(機能)している』状態であり、『一緒にプラス(ウィン-ウィン)になる』ことです。ユニカルの設立も仕事仲間とのコミュニティーを作りたいと思ったことがきっかけですし、「国際女性ビジネス会議」の開催やイー・ウーマンの起業も、すべてこのビジョンが出発点になっています」
「六分表」の使い方
▲ブログ 佐々木かをりの「今日の想い」 |
佐々木流手帳術を実践してみたい人のために、著書でも推奨されている「六分表」の使い方をまとめた。
「六分表」とは弁護士やコンサルタントなどが、クライアントのための働いた時間をシビアに集計するために使う表である。
具体的には、時間を「6分」ごとに分け、1時間を10分割した表を作成。6分ごとに行った作業内容を淡々と記録してゆく。
佐々木:「気をつけてほしいのが、六分表には空き時間はないということです。例えば、9:00に出社して9:06から業務を始めた場合、その6分を空欄にして、9:06から書き始めるのではなく、もし9:00から9:06まで化粧直しをしていたり、個人的にウェブサイトをチェックしていたら、そのことをきちんと書くのです。
『なんだか管理されているみたい』という人もいますが、客観的に自分の行動のクセや傾向を把握することに意義があります。すると、午後は電話対応に追われているとか、思った以上に化粧直しの時間が長いとかといった事実が明らかになるのです。これを少し続けると、その後の仕事の組み立て方や、時間管理が上手くなりますよ!」