自立から相互依存に向けての習慣とは
組織は人と人との結びつき。お互いの長所や強みを見い出し、それを組織に活かそう! |
2つ目の習慣(第5の習慣)は「理解してから理解されるという習慣」です。まずは相手をよく知ることです。そういう習慣こそが的を射た提案やサービスに繋がるのです。日本人の性格特性のデータを見れば、受容性が高く、この習慣は比較的得意な部分といえ、いわゆる、顧客思考、お客さま第一主義の発想をするものです。
3つ目の習慣(第6の習慣)は、「相乗効果を発揮するという習慣」です。相乗効果とは1+1が2より大きくなるということです。組織の本来的な目的は相乗効果、1名+1名が2名より大きくなる(=成果が上がる)ということです。1+1=2となるパターンとして、同質的なタイプで組む場合です。面積が被るイメージで捉えて下さい。質的な変化は期待出来ず、量が2倍になるということです。
逆に、異質で補完的なタイプで組むと、面積が大きくなるということです。質的な転換が期待出来ます。”進化とは異質との交わりである”ということです。但し、+にも働きますが、-にも働くのが組織の妙といえましょう。そのためには組織人である限り、最低限の人間科学を知ることは重要でしょう。
以上の3つの習慣が確立した結果、「相互依存」のステージが待っています。「公的成功への扉」と考えてよいでしょう。
最後の7つ目の習慣は全体を包含するものですが、「刃を研ぐ習慣」です。常に能力が陳腐化しないように、謙虚に学び続けるという姿勢は重要です。常に専門性が高い状態にしておかなければお声が掛かりません。逆に、お声が掛かってきちんと処すれば、更にお声が掛かるという善循環のスパイラルに入ることができるのです。
以上、全世界で1500万部以上売れているロングセラーを私なりにアレンジしてご紹介させていただきました。大学のゼミナールの文献として、来月扱いますが、若いビジネスパーソンにとって価値ある一冊としてお薦めいたします。この連休にでもいかがでしょうか?
■参考図書
「7つの習慣」