3.卓越した専門能力と経営者意識を併せ持っていますか?
スキルを持っているだけではダメ、卓越したレベルであるかどうかが問われる社会となる |
これだけは絶対に負けないという確固とした専門能力はありますか?もしくは、自分にしか出来ないという独自の保有能力はありますか?前者は相対的なもの、後者は絶対的なものです。
勿論、絶対的なもの、オンリーワンであれば、その方にしか声が掛かりません。需要と供給の関係から、価値は上がります。言い値で値段は決定しますね。今後はコミュニケーション技術の進化により、よりネットワーク社会となりますので、技能的に自立したもの同士が手を組み、連帯していく組織イメージになっていくでしょう。
それに加え、常に経営者意識を持つことが重要です。一人のプレーヤーとしては卓越した専門能力があれば成り立ちますが、経営者意識とは、いかに売り上げを上げるか、いかにコストを下げるかということ。つまり、生産性の向上を考えることです。どんな仕事をしていても、常にそれを意識して業務を遂行していけば、自然と経営者目線で発想できるようになります。
4.ビジョンと戦略が明確で、常に高いアンテナを張っていますか?
情報感度はいかがでしょう?実はこれはセンスの話ではありません。感度がいい方とは、自分のビジョン(在りたい姿)や戦略(行動計画)がきちんと策定出来ている方です。そういう方は結果的にアンテナが高く、普通の人が見逃す情報をきちんとキャッチすることができます。感度を高めるための処方箋として、自分の価値観を基に、ビジョンや戦略を明確化することに尽きるでしょう。更に、時間は有限ですので、目的を明確化することで、その目的に関係のないことを捨てることもできるようになります。結局のところ、時間管理という点でも波及効果があるのです。
5.コミュニケーション能力が秀でていると感じますか?
リーダーシップとはコミュニケーション能力であると言ってもよろしいかと思います。話の中身や組み立てもさることながら、声のトーン、表情、身振りや手振り、眼つきや顔つきなども重要な要素です。同じことを言っても、あの人であれば信頼出来るという評価もあれば、あの人の言うことだから、あまり信頼出来ないという評価もあります。コミュニケーションのベースは人間的な魅力や信頼感ということに尽きるでしょう。
これらは日常行動の積み重ねということに尽きるかと思います。技術的な要素での卓越性に加え、人間的な魅力ということも重要です。技でリードするのは職人の世界のイメージです。小規模な組織であれば、それだけで成り立ちます。但し、より大きな組織に移行すればするほど、心でリードすることが求められます。技術を深め、人間的な魅力を高めていくのが理想的な能力開発といえるでしょう。
以上、5つの行動特性のチェック、あなたはいかがでしたか?5つともきちんと出来ていれば、どこでも通用する売れる人材です。逆に、1つか2つの方はまだ実力不足で、自ら希望しての異動や転職は時期尚早でしょう。自立したプロフェッショナルを目指し、意識と行動を変革して、成果を出し、欲しい!買いたい!と、お声が掛かるまで、待っていた方が得策といえるでしょう。