成功するキャリアプランニングとは
40代は人生の折り返し地点が過ぎたところ。後半戦のキャリアプランが重要となる |
男性の場合は厄年があり、体調などの変化が現れるころですね。言わば、”人生の踊り場”のような時期で、将来への漠然とした不安感を抱くことから、キャリアの危機と呼ばれています。
では、今後の20年のキャリアを自分らしく生き生きとさせる5つのステップを紹介します。
1.過去から現在までの棚卸しをする
これは自分の価値観を明確化する作業です。あなたの現在の価値観や仕事観はこれまでの「出会い」や「出来事」から形成されています。幼少期、学生時代、社会人前期(20代後半まで)、社会人中期(30代前半まで)、社会人後期(30代後半から現在まで)と分け、それぞれの時期での印象的な出来事や出会い、成功体験や失敗体験などをコーヒーでも飲みながらゆっくり振り返ってみましょう。小さな成功体験の積み重ねが自己信頼感を形成し、少々の困難にぶつかっても何とか乗り越えてきたことに気づきます。失敗体験したことで学びがあれば、それを節目にどんな新しい行動習慣を身についたかを具体的にします。そうすると、現在の価値観を客観化でき、未来へのアクションプランを策定する準備ができます。
2.現実の姿を客観化する
次に、現在のあなたの「強み」や「弱み」を確認する作業です。大きく、スキル(能力面)とパーソナリティー(性格面)で整理します。スキルはこれまで20年間の実務経験を通じたたくさんの蓄積があります。もう一度、再整理することが大切です。整理する方法は、時系列で、どの会社の、どんな部署で、どんな職務を遂行し、どんな実績を作ったかを棚卸しします。次に、職務単位に仕分けして、何が自分にとっての「強み」なのかを確認します。これは就職活動で職務経歴書を書く手順と同じです。蓄積されたスキルは果たして社外で通用するものなのか社内でしか通用できないかを、職務内容とレベルの側面で確認して下さい。
社外で通用するかどうかを判断する方法としては、人材紹介会社のコンサルタントに評価していただくことや、年収査定や能力測定テストなどが有効です。
転職経験の有無にかかわりなく、20年間も仕事をしているとシビアな現実も見えてきます。こういう時、社内で価値や存在意義を見い出せず、”隣の芝生・・・”的に転職を考える方がおりますが、私が人材紹介を行っている経験から、声が掛からなければ自ら動くことはお薦めできません。
欲しい、「買い!」と思わせる人材にならなければ、交渉上、有利に展開出来ないからです。
では、次のページで、残りの3つのプロセスを紹介します。