オーナーシップとコミットメント
キャリアスタートではまず、オーナーシップとコミットメントが求められる |
会社に入ると、研修を受けたあと、現場で実際に仕事を経験することになります。これを、On the job trainingといいます。現場で仕事を覚えながら学ぶことです。初めての仕事は緊張するものですが、失敗を恐れず頑張ってください。OJTで上司が皆さんに期待している能力は、仕事を上手くこなし、失敗しないことではありません。
途中であきらめないで、仕事をやりきる能力。これを上司は期待しています。仕事を始めると、上手くいくことばかりではありません。失敗したりだとか、周囲から反対されたりと、いろいろな困難を乗り越えて仕事を行っていく必要があります。そこで、あきらめることなく「これは自分の仕事なんだから、完成させよう、最後まで成し遂げよう」という姿勢が求められます。仕事を自分のものだと考え、責任を持ってやりきる姿勢、これをオーナーシップといいます。
また、社会人1年生でいきなり仕事をバリバリこなすのは非常に難しいことです。最初のうちは、自分のふがいなさに落ち込むこともあるでしょう。私も1年生の時には、仕事をバリバリこなす先輩たちと自分の能力の差に愕然としたものです。しかし、その先輩たちも1年生の時には同じように苦労していたのです。ひとつひとつ仕事を覚え、徐々に仕事ができるようになっているのです。
ここで重要なのは、仕事がなかなか上手くできない自分に落ち込むのではなく、少しでも自分が貢献できることはないか、あるとすれば何か、どうすれば貢献できるかを考え、努力をしていくことです。自分で貢献できることを探し、努力すること、これをコミットメントといいます。
上司や先輩が、そして、会社という組織が、まず社会人1年生に求めるのは、この2つの姿勢です。そして、社会人である限り、この2つの姿勢が求められ続けます。
でも、この「自分で仕事をやりきるぞ! 貢献するぞ!」という姿勢は必須条件で非常に重要なのですが、これだけでデキるビジネスマンになれるわけではありません。では、更に何が必要なのでしょう。3番目の必須スキルは、次ページで。