応用編No.2 金のなる木は「苦手」にあった
インターネット広告代理店最大手
サイバーエージェント藤田晋社長
▲サイバーエージェント藤田晋社長 掲載記事「30歳で女優と結婚するキャリア」 |
著書を読むと、打ち合わせで聞いた専門用語がサッパリ分からなかった、といった創業期のエピソードが紹介されていました。
藤田氏は、学生時代から営業のアルバイトで経験を積み、新卒で入社した総合人材サービスの「インテリジェンス」でも営業として高い業績を残しました。営業力には誰にも負けない自信があったのです。
当時はインターネットが盛り上がり始めた時期。ビジネスチャンスなのは間違いありませんでしたが、その頃はどちらかというと「技術」が注目を集めていました。
藤田氏は自慢の営業力を、マニアックな技術に偏りがちなインターネット業界に、「営業代行」というコンセプトで切り込んでいったのです。そこに新鮮味がありました。
「せっかくいい技術なのに売れない」と悩む、技術者出身の社長などの関心を集め次々と依頼が殺到。そうした営業代理業を続ける中、インターネット広告市場の拡大というチャンスを捉え、設立わずか2年で東証マザーズへの上場を果たしたのです。
「苦手」を金のなる木にする法
▲藤田氏は、当時プログラマーだったライブドア堀江貴文氏と組み、成果報酬型インターネット広告事業を成功させた! 記事 |
バリバリの営業とマニアックな技術者。お互い苦手意識を持ったり、反発することもあるかもしれません。ところが、この2人が手を組んだとき、強力なパワーが生まれます。技術が分かり、顧客のことも分かれば、鬼に金棒だと言えるでしょう。こんな風に「苦手」と思っている分野に、自分の「強み」を生かすチャンスがあるのです。毛嫌いせず一歩あゆみ寄れば、新しい可能性が開けるのです。
キャリアプランへの応用「苦手にチャンスあり!」
確かに「苦手」を避けて、「強み」に特化するキャリアプランもあります。しかし、その「苦手」が大チャンスをもたらす局面だったら、チャレンジすべきでしょう。「苦手」は自分以外の人も苦手にしているケースが多く、平均的なレベルも低かったりします。もしあなたが真正面から取り組んだら、自分の強みが生かせそうな領域はありませんか?関連リンク
・30歳で女優と結婚するキャリア
・『インフレスパイラル』を興せ!【日経BizCEO】
金のなる木は自分の中にある
「何かいいチャンスが巡ってこないかな」と思っていても、思ったようにチャンスは飛び込んで来ません。悠長に待っている間にブームは終わっているかもしれません。むしろ、自分が感じている疑問や問題点を追及するうちに、大きな“金のなる木”が見つかるのです。▼関連リンク
・GMO熊谷正寿社長の「クマガイ式成功哲学」
▼関連ガイドサイト
・起業・独立開業
・女性の転職
・フリーランス
・営業のノウハウ