基礎編No.1 金のなる木は「趣味」にあった
旅行業界の風雲児 H.I.S.グループ澤田秀雄代表
▲『思う、動く、叶う!―限界を突破するエネルギー』沢田 秀雄 著 |
海外の物価は安く、現地での費用には困らなかったようですが、現地に行くまでの航空券が高くつくのが難点でした。ヨーロッパでは航空券を安く入手するルートもありましたが、日本の航空券だけは安くならなかったのです。
航空券がもっと安くなれば、多くの人が海外旅行を楽しめる―――。
そう思った澤田氏は、航空券の流通システムを調べます。すると、大口団体旅行者向けには、割引チケットが発行されていたのです。そこで澤田氏はその割引チケットを買い取り、個人旅行者向けに販売し始めます。これが飛躍のきっかけとなった「格安航空券」だったのです。
航空券とホテルの予約に徹する同社のスタイルは、添乗員付きのパックツアーに飽きていた若い旅行者のニーズをつかみ、瞬く間に成長していったのです。
「趣味」が金のなる木になる理由
1.仲間から得られる情報代理店向けの大口割引券を、旅行業界の人でなかった学生が、知るはずもありません。旅行マニアだからこそ、それを教えてくれる仲間が存在したのです。
2.作業が苦にならない
新しいことをはじめようとすると、余計な手間もかかり面倒です。しかし「自分も安く旅行ができる」と思えば、そんな苦労も楽しいものです。
3.最先端のニーズを知る
ブームは“マニア”が起爆点になります。なぜならマニアは、最先端のニーズを知り、厳しい目を持っているからです。そのマニアのニーズに応えることが、革新的なビジネスを生み出す原動力になります。
キャリアプランへの応用「趣味と仕事は両立できる」
趣味と仕事は両立しないと言いますが、好きなことが大きなパワーを引き出すのは事実です。確かにギター演奏が好きといっても、全員がギタリストになれる訳ではありません。そうではなく「演奏する場所に困った」「良質な楽器を安く入手したい」など、“引いて”考えてみれば、趣味を仕事にするチャンスが見つかるのではないでしょうか。>基礎編No.2 金のなる木は「特技」にあった 邸宅風ウェディング大手 テイクアンドギヴ・ニーズ 野尻佳孝社長
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