棺おけに入るときを考える

棺おけに入るときを考える
キャリアチェンジをするべきか、今のままでいるべきか?あなたのその決断は棺おけに入るときに後悔しないだろうか?
コンサルティング業界の中での移籍、コンサルティング会社の設立、そしてアカデミズムへの転身など、私自身これまでに何度かキャリアチェンジを行ってきました。それまで慣れ親しんだ環境から変化しようと考えるわけですから、キャリアチェンジを決心するまでには、勇気も必要でしたしストレスも感じました。

キャリアチェンジを行うべきか、それとも今のまま慣れ親しんだ環境の中で過ごすべきか……そんな思いが頭の中を駆け巡りました。そんなときに私は必ず考えることがありました。

それは、「棺おけに入るとき、どちらを選べば自分は後悔しないだろうか」ということです。

自分である程度将来が予測できるのが、慣れ親しんだ環境。3ヵ月後の自分はこんな仕事にチャレンジしているだろう、1年後、3年後は今までの経験を活かし仕事をうまくやっているはずだ、と予測できます。一方、キャリアチェンジを行うと、将来の予測は難しくなります。組織の雰囲気はどうなんだろう?上司とウマがあうだろうか?同僚と仲良くできるか?自分の能力を発揮して組織に貢献できるだろうか?など、不確定要素が数多くあるからです。

将来が予測できないのは不安であり、ストレスを感じるのがあたりまえ。キャリアチェンジを決断するには、とても勇気が必要なのです。だから迷ってしまった時には、やっぱり今のままでいいやという現状維持思考になりがちです。

そんなときあなたに必要なのは、一度しかない自分の人生を、自分のしたいようにせずに後悔しないだろうか?という視点です。

キャリアチェンジを決断したときには、私は毎回必ずこの視点で考えました。特にコンサルティング業界からアカデミズムの世界へ転身するときには、これまでコンサルティング業界で残した実績を全て捨てて、新たな世界でチャレンジする必要がありました。30代半ばにもなって、なぜこんな苦労をしなくてはならないのか、という気持ちにもなりました。でも、成功するかどうかは分からないけれど、格差が広がる日本社会の構造的変化をいち早く分析し、日本企業の成長戦略の立案・実行に貢献したいという思いがあり、チャレンジをしなければ、棺おけに入るときに後悔してしまうのでは?と考えたのです。今はチャレンジした自分に満足しています。

でも、勇気だけではキャリアチェンジの意思決定ができないという場合もあります。そういう場合は次ページでご紹介する分析手順を実行してみてください。