キャリアプラン/キャリアプラン事例

経沢香保子社長 伝説を生むキャリア戦略(2ページ目)

有名女性起業家「トレンダーズ」経沢香保子社長を取材。会社員時代は数々の“伝説”を作り、26歳で起業。F-1層(20-34女性)マーケティングで一領域を築いた。その成功のカギは?

執筆者:角田 正隆


会社員時代に残した伝説

経沢さんは、97年の大学卒業から2000年の起業まで、3社でキャリアを積んだ。在籍した会社では、関東トップになった「名刺獲得キャンペーン」、「楽天大学」の立ち上げなど、数々の“伝説”を残した。なぜ彼女は成功し続けるのか?

「量稽古」の効能

「量稽古(りょうげいこ)」が道を切り開く トレンダーズ社HP
「量稽古(りょうげいこ)」。経沢さんが最初に教えてくれた成功のキーワードだ。これは「数多くの訓練を積み、技術を磨くトレーニング法」のこと。特に、新人、異動・転職した人は、「量稽古」で早く仕事を「体」に沁みこませることが重要だと説く。

これは「剣道」で言えば「素振り」を繰り返すことに等しい。そうすれば動作が「頭」ではなく、「体」にインプットされる。特に剣道は、一瞬のスキに竹刀を打ち込む武術。頭で考えてから動くのでは遅すぎるのだ。毎日何度も「素振り」を重ね、反射的に体が動く状態まで仕上げる。ビジネスにも似たところがある。

「名刺獲得キャンペーン」で勝利

彼女は新人時代から「量稽古」を実践していた。新人時代を過ごしたリクルートでは、始発で出勤、終電で帰宅する毎日を過ごした。多くのクライアントを抱えつつ、日々勉強を重ね、得意技の「営業力」を磨き上げた。

有名な“伝説”がある。リクルートは、毎年「名刺獲得キャンペーン」を開催している。一定期間、新人に飛び込み営業を行なわせ、獲得した名刺を競う恒例イベントだ。

彼女は事前に効率的な訪問ルートを調べ上げ、日中は休憩も取らず、ひたすら名刺を集め続けた。結果、約550枚の名刺を集め、関東トップになった。

この「量」が後の営業活動に生かされた。キャンペーンで訪問した会社から、徐々に問い合わせが入るようになったのだ。彼女はその後順調に受注を重ね、トップセールスに登りつめる。「量は力なり」だ。

関連ガイドサイト営業・セールスの仕事

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