会社員時代に残した伝説
経沢さんは、97年の大学卒業から2000年の起業まで、3社でキャリアを積んだ。在籍した会社では、関東トップになった「名刺獲得キャンペーン」、「楽天大学」の立ち上げなど、数々の“伝説”を残した。なぜ彼女は成功し続けるのか?「量稽古」の効能
▲「量稽古(りょうげいこ)」が道を切り開く トレンダーズ社HP |
これは「剣道」で言えば「素振り」を繰り返すことに等しい。そうすれば動作が「頭」ではなく、「体」にインプットされる。特に剣道は、一瞬のスキに竹刀を打ち込む武術。頭で考えてから動くのでは遅すぎるのだ。毎日何度も「素振り」を重ね、反射的に体が動く状態まで仕上げる。ビジネスにも似たところがある。
「名刺獲得キャンペーン」で勝利
彼女は新人時代から「量稽古」を実践していた。新人時代を過ごしたリクルートでは、始発で出勤、終電で帰宅する毎日を過ごした。多くのクライアントを抱えつつ、日々勉強を重ね、得意技の「営業力」を磨き上げた。有名な“伝説”がある。リクルートは、毎年「名刺獲得キャンペーン」を開催している。一定期間、新人に飛び込み営業を行なわせ、獲得した名刺を競う恒例イベントだ。
彼女は事前に効率的な訪問ルートを調べ上げ、日中は休憩も取らず、ひたすら名刺を集め続けた。結果、約550枚の名刺を集め、関東トップになった。
この「量」が後の営業活動に生かされた。キャンペーンで訪問した会社から、徐々に問い合わせが入るようになったのだ。彼女はその後順調に受注を重ね、トップセールスに登りつめる。「量は力なり」だ。
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