経営手法は一線を画す
▲後ろに見えるローラーデックスの数がすごい |
一方藤田氏は、基本的にM&Aしない方針だという。
「当社のように新卒・中途で入社した社員の努力によって業績を伸ばしている“プロパー・カルチャー”の会社は、M&Aが非常にやりづらいんです。オールアバウトの江幡哲也社長と以前対談(All About For M)したとき、江幡社長が『リクルートはM&Aが苦手』おっしゃっていたのが、私もよく理解できます。
当社も似ているところがあって、もし突然、買収した会社の社員を次々と連れてきたり、買収した会社の売り上げが全体の半分を占めてしまうような事態になると、当社のいい側面が失われてしまうリスクがあります。
ところが堀江さんは『ライブドアにカルチャーはない』と断言して、どんなタイプの企業であろうとM&Aできる。そういう意味では、堀江さんの戦略には一貫性があると思います」
危機を乗り越え「信念」を持つ大切さを再認識した藤田氏である。仲間に流されず自分が信じた方針を貫くことも、その決意の表れだろう。