キャリアプラン/キャリアプランの書き方

夢は“具体的”に描け!

漠然とした夢を突き詰めて考えてゆくと、それがやがて“目標”になり、“行動計画”になる。名言「夢に日付を!」を残している居酒屋チェーン「和民」創業者に学ぶ。

執筆者:角田 正隆


「明確な夢」と「曖昧な夢」

キャリアプランニング
イチローは小学生ですでに「明確な夢」を持っていた
「お金持ちになりたい」「社長になりたい」など、人はそれぞれ夢を持っています。しかし、その夢が実現しないまま何年も経っていませんか? そういう人に「何円あればお金持ちになったといえますか?」「夢の実現のために具体的に何をしていますか?」などと突っ込んだ質問をすると、明確な回答ができない人が多いように思います。

一方、前回の記事で紹介したロバート・キヨサキ氏(『金持ち父さん 貧乏父さん』の著者)は、身近に自分の目標となる“金持ち父さん”が存在したために、「お金持ちになりたい」という誰もが思う夢を持ちながら、「目指す目標」と「その手段」は明確でした。

いつまで経っても実現しない「曖昧な夢」と、キヨサキ氏のように次々と実現する「明確な夢」にはどんな違いがあるのでしょうか?

「明確な夢」は“行動”を生む!

まずいえるのは「曖昧な夢」からは、その次のステップへの発展がないのです。例えば「金持ちになりたい」と思っても、ただ羨ましそうに眺めているだけでは「何かをしよう」という行動が起こりません。

ところが「明確な夢」を持つ人の考え方は違います。夢は「金持ちになりたい」ということであれば、そのために「身に付けるべき能力がある」と考えます。その能力を身に付けるためには「勉強しなければならない――」。次々と具体的な“行動”が連想されます。

キャリアプランニング
 
例えば、「40歳で『1億円以上のマンション』に住みたい」という夢を20代前半で持ったとします。その夢が明確ならば、何歳でいくらぐらいの年収を稼げばよいか考えます。

仮にそれが2,000万円だとすると、一般のサラリーマンでは難しい年収だというのは明白です。そうであれば、外資系企業のように実力次第で年収が青天井で得られる職場を選択するか、独立・起業して事業を興すしかありません。

いずれにしても「高い専門能力」を保有して、他人に評価されなくてはなりません。そのために20代の内に厳しい環境で自分を鍛えるなど、今のうちに将来に備えることが必要となってきます。


夢を実現させる3つの方法

成功者は、夢を「はかない憧れ」に終わらせず、それを実現させる方法を徹底的に考え抜き、夢を“目標”に具体化させているようです。多くの成功者を調べた結果、夢を目標に転換させるには、大きく3つの方法あるようです。

次のページでは、居酒屋「和民」を創業した渡邊社長に「夢に日付を入れる」ことを学びます>>
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