「明確な夢」と「曖昧な夢」
イチローは小学生ですでに「明確な夢」を持っていた |
一方、前回の記事で紹介したロバート・キヨサキ氏(『金持ち父さん 貧乏父さん』の著者)は、身近に自分の目標となる“金持ち父さん”が存在したために、「お金持ちになりたい」という誰もが思う夢を持ちながら、「目指す目標」と「その手段」は明確でした。
いつまで経っても実現しない「曖昧な夢」と、キヨサキ氏のように次々と実現する「明確な夢」にはどんな違いがあるのでしょうか?
「明確な夢」は“行動”を生む!
まずいえるのは「曖昧な夢」からは、その次のステップへの発展がないのです。例えば「金持ちになりたい」と思っても、ただ羨ましそうに眺めているだけでは「何かをしよう」という行動が起こりません。ところが「明確な夢」を持つ人の考え方は違います。夢は「金持ちになりたい」ということであれば、そのために「身に付けるべき能力がある」と考えます。その能力を身に付けるためには「勉強しなければならない――」。次々と具体的な“行動”が連想されます。
仮にそれが2,000万円だとすると、一般のサラリーマンでは難しい年収だというのは明白です。そうであれば、外資系企業のように実力次第で年収が青天井で得られる職場を選択するか、独立・起業して事業を興すしかありません。
いずれにしても「高い専門能力」を保有して、他人に評価されなくてはなりません。そのために20代の内に厳しい環境で自分を鍛えるなど、今のうちに将来に備えることが必要となってきます。