前回、キャリアプランニングの手順を簡単に説明しました。しかし、どうしてこんな作業をしなければならないのか? その必要性やメリットについて書きます。

自分でキャリアを決めなければ、スキルも賃金もアップしない!

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個人が「自由」にキャリアを決める時代になった
社会人5年目ぐらいの人に、以前にも増して「キャリアプランニング」が意識されるようになりました。ではなぜ、キャリアプランニングが必要になったのでしょうか? それは、キャリアを考える主体が「会社」から「個人」に変化したからです。以前は「会社」が「個人」に辞令を出して、ある意味“勝手に”キャリアを決めていました。

しかし最近は、社内公募制度や職種別採用、中途採用が活発になって、「個人」が自由にキャリアを選択できるようになりました。逆にいうと、自分から手を挙げなければ、スキルも賃金も上がらない時代になったのです。

“旅程表”がなぜ必要か?

前回の記事で、キャリアプランニングは、旅行の計画と同じ手順だといいました。旅行に行くとき事前に旅程表を作るのは、「限られた旅行日程を最大限に楽しむため」でしょう。その理由を次のようにまとめました。

1.“目標”をはっきりさせる
旅行の計画を立てると、次々と行きたい場所、やりたいことが出てきてしまいます。当然日程や予算は限られていますから、全部はできません。選択したり絞り込まなければなりませんが、そのとき立ち戻るのが「旅の目標」です。例えばイタリア旅行を計画するとき、ブランド物のショッピングが目当てなら、ショッピングを優先させますし、美術や芸術を楽しむのが目的ならば、美術館に行くでしょう。こうして計画を作る作業を通じて、逆にその目標がはっきりする効果があります。

2.「時間」と「予算」の有効活用
時間とお金には限りがあります。たくさん訪問したい場所があっても、日程は限られています。予算にしても前半に使いすぎて、後半はお土産も買えなくなったら寂しいものです。そうならないように事前に計画を立てるのです。

3.いい“アイディア”が浮かぶ
事前に計画を立てる作業の中で、「案外、観光地間の距離が短いから、ここも訪問できるのでは?」とか「後半の3泊は、別のエリアにあるホテルにすれば、そっちも楽しめるのでは?」という風に、いいアイディアが浮かぶことがあります。

4.“すべきこと”が明らかになる
例えば、旅行の計画を立てていると、レンタカーを借りると効率的に旅を楽しめるという情報を得たとします。しかし、旅先でクルマに乗るためには、日本で届出をしなければいけなかった。知らずに現地に行って、大きく後悔はしたくないものです。先が見えているからこそ、準備ができるのです。

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