3.役立つ人になるには質問力が大事
質問は任された側の重要な仕事。イメージ合わせの作業と考えよ! |
よって、依頼主である上司に、どういう目的で、誰を対象に、どのような資料を求めているかをきちんと把握しなければいけません。上司のイメージに合ったものを作成できるかどうかにかかってきます。イメージを合わせるためには、相手が望んでいることが具体的にわかるよう質問することです。
きちんと質問をし、双方で合意確認をしてから作業に取り掛かることがポイントです。
4.仕事の成果は何から図られるか?
つまり、上司の事前期待と事後評価の関係で勝負が分かれるのです。■事前期待>事後評価
これを期待外れといいます。次の仕事は来ないと肝に銘じて下さい。
■事前期待=事後評価
これを期待通りといいます。イメージ通りの仕事ができたのですから、また、次の仕事が来るでしょう。
■事前期待<事後評価
これを期待以上といいます。付加価値の高い、予想を超えた仕事をしたことになります。感動ものです。感動とは予想を超えたものに出合った際に生まれてくるものです。高校野球のプレーは象徴的ですね。
信頼関係の構築には、コツコツと期待通りの成果を出す。さらに、期待以上の成果を出していくことに尽きます。有力な方であればあるほど、当然要求度も高くなります。結局のところ、自分を磨き続けることが大切です。
5.頼れる人とのネットワーク、どうやって維持・発展するか?
ひとたび信頼されれば、何かあった時に、専門外であれば、他の適当な方を紹介してくれたりします。自分に当てはめればわかりますが、信頼関係がなければ、人を紹介することはしません。折角、構築した関係が壊れてしまうこともありえますので。まずは職場で信頼できる関係を構築して下さい。まずは信頼されることから始めましょう!コツコツと役に立つことをやることです。この心構えさえ、きちんと行動習慣として身に付けることができれば、どんどん頼れる人とのネットワークが拡がっていきます。
つい先日、IT業界でエンジニアをされている20代後半の女性とお会いしました。組織の人間関係で悩んでいた時のカウンセリングで、今回のようなアドバイスをした方です。1年ぶりでしたが、別人のように生き生きとしていました。職場の方々との信頼関係の構築を日常業務を通して行っただけで、結果的に身の周りの頼れる人のネットワークが拡がり、仕事も評価され、毎日会社へ行くのが楽しいとのことでした。
その人が仕事でも趣味や関心事でも、今、何を求めているかを絶えず考えていく習慣が必要です。その人のニーズに合ったものが提供できなければ、役に立っているとは言えません。
信頼関係さえ構築できれば、専門外のことも同レベルの方を紹介してくれるはずです。あとは同じことを繰り返していけば、どんどんとネットワークは構築できるでしょう。
職場、会社、会社外でバランスよく、3人の頼れる人を作ることができれば、何かあった時に相談できるし、当事者でなく、第三者としての的確なアドバイスをいただけるので、自分自身にも自信がつき、人間関係での苦手意識を克服され、楽しく仕事ができるようになるでしょう。