キャリアプラン/キャリアプラン事例

「29歳で衆議院議員」インタビュー(2ページ目)

政治家として歴史に残る仕事をしたい―――。元・外資系企業社員、村越祐民氏(30)は、衆議院議員に29歳で当選。きっかけは立候補者の「公募」だった。

執筆者:角田 正隆

プロに任せる

スクラッチカード
スクラッチカード式ハガキ コインでめくると「よ・ろ・し・く」というメッセージが浮かび上がる 他の制作物はHPに掲載
選挙に必要な印刷物は、友人のデザイナーが無償で考えてくれました。「選挙らしくないものを作りたい」とお願いすると、彼に文章の文字数や文体まで指定されました。

「好きなように書かせてほしい」と思いましたが、その方が読む人にメッセージが伝わる、まとまりのよい内容に仕上がりました。

やはり「餅は餅屋」。信頼できる各分野のプロに、最大限の力を発揮してもらった方がいいんです。

村越議員の初陣、2003年4月の千葉県議会選挙・市川地区選挙区は、定員6議席を現職6名と新人3名が争う大激戦だった

「無理」という人と付き合うな

―――初陣から激しい選挙戦だったそうですね
村越:人に「自分が立候補する」と告げると、ほとんどの人が「絶対、当選しない」「500%無理」と言いました。しかし、ほかの候補者の仕事ぶりを冷静に分析すると、「自分の負ける要素はない」と信じるようになりました。

なぜなら僕の場合、有能なスタッフが素晴しい仕事をやってのけたからです。よく「優れたリーダーの条件は、自分より優秀な人物を引き込むこと」といいますが、まさにそれを実感した選挙戦でした。

―――どうやって仲間を集めましたか?
カードを説明する村越議員
村越議員「選挙戦を共に戦ってくれた、優秀なブレーンの存在が大きかった」と力説

村越:いい方法があるんです。「お前なんか絶対当選しない」と言う人を、一切相手にしないんです。逆に「それは面白い」と言って、「どうすれば当選できるか」一緒に考えてくれる人だけと付き合えばいい。

そうして「お前のためなら体を張る」と言ってくれる、友人のデザイナーや前職の先輩などが集り、自分1人ではとても考え付けない秀逸なアイデアが生まれたのです。

>>>「師」との出会いが運命を変えた>>>
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