運動会のかけっこ練習をしよう!足が速くなる方法は?
かけっこはほとんどの運動会で行われる定番の種目です。ただ苦手意識を持っている子どももいます。家庭でもできる簡単な練習法や工夫などをまとめました。ちょっとしたコツや用具で随分と走りが変わってきます。<足が速くなる!かけっこ練習・目次>
運動会のかけっこで足が速くなるための用具「運動靴」
運動会のかけっこ(徒競走)で、速く走るためには適切な靴を履くことが大事になります。筋力などが十分発達していない子どもの場合はなおさらです。しかし、運動会の練習などを見ていると、速く走ることに適していない靴を履いている子どもがかなりいます。例えば、女の子が色々な飾りのついた靴を履いていたり、バスケット用シューズを履いている子どももいます。これらはどれも比較的重たいタイプの靴になります。特に底が厚いものはその分、重くなります。
陸上に適した軽い靴を履くことで、足をスムーズに動かすことができるようになります。ただ「陸上専用」というモデルのことではなく、一般的な軽い感じの運動靴で問題ありません。
価格は3,000円程度のものが多いのですが、もう少し上の価格帯(5,000円から8,000円)ものは、さらに運動に適したものとなります。3,000円程度のものは「スーパースター」や「瞬足(シュンソク)」が一般的です。少し上の価格帯(5,000円から8,000円)ものは「ニューバランス」や「ナイキ」などです。
ただ価格帯が高くなると、「せっかく良いものを買うのだから少しでも長く履かせたい」という思いから、親はどうしても少し大きめのサイズを買うことが多くなってしまいます。つま先にティッシュなどを詰めて履くこともできるのですが、それでは少し走りづらくなってしまいます。
様々なバランスを考えると、それ程高価でないモデルで、ぴったりのサイズの運動靴を選ぶことが良いでしょう。
足が速くなる運動会のかけっこ練習方法1:直線の上を走る
小学校の運動会でのかけっこ(徒競走)では、50メートルや80メートル、100メートルなどの距離を走ります。50メートルを走る子どもの実際に走っている距離を測ると、55メートル近くになってしまっていることがよくあります。子どもは真っ直ぐに走っているつもりでも、実はかなりジグザクに走っていることが少なくありません。
手に利き手があるように、足にも同様なものがあります。そういった左右の足の力の違いなどがあり、右足を前に出した時と、左足を前に出した時で歩幅が違っていることがよくあります。少し専門的になりますが「歩幅」には、走った際に一歩で進んだ長さを示す「縦歩幅」や左右の足の広がり具合を見る「横歩幅」があります。
理想な状態は、「縦歩幅」も「横歩幅」も均等にバランスが取れたものになっていることです。ただ先ほども書いたように筋力の問題、手の振りの問題などによって、そのバランスが崩れてしまい、結果として真っ直ぐに走ることができていない子どももかなりの数でいます。
徒競走などではラインとラインの間の数十センチのスペースを走ります。大まかな目安にはなりますが、その数十センチの間で少しずつ左右にブレてしまいます。
真っ直ぐ走る練習としては「ラインの上を走る」という方法があります。校庭などに引かれているラインの上を走る練習をすると、自然と真っ直ぐに走ることができるようになってきます。ラインを踏みながら走るというよりも、足がラインのすぐ横に来るようにします。そして体の中心が常にライン上にある形で走ります。
このような形で50メートルを走ると、実際に走る距離も50メートルになります。ロスなく走ることができます。何度か繰り返すことで、真っ直ぐに走る時の走り方が体感できてくるはずです。
足が速くなる運動会のかけっこ練習方法2:少し長めに走る
徒競走では50メートルや80メートル、100メートルなどを走りますが、どの距離でもゴール前でペースが落ちてしまう子どもがいます。スタートからしばらくは気合も十分でフルパワーでいくのですが、残念ながら体がそれについていかず、後半、終盤にかけてペースダウンをしてしまうことがあります。特に運動会の本番ではやる気に満ち溢れていることが多いので、そういったパターンが多くなります。
これに備えて、練習では実際に走る距離に10メートルくらいを加えた距離で練習をすると良いでしょう。そうすることでスタートからゴールまでを全力で走ることができるようになります。
足が速くなる運動会のかけっこ練習方法3:色々な歩幅を試してみる
子どもに適した走る歩幅は、それぞれの子どもで違っています。多くの子どもが歩幅などには気を配っていません。理想としては、スタート直後はスピードに早く乗るために小刻みに足を動かします。その後、ある程度スピードに乗ったら、少し歩幅を大きくし、その勢いを維持しながらゴールを目指します。
練習では、子どもに色々な歩幅を体験してもらい、自分にあった歩幅を探します。まず、一定の距離、例えば30メートルを小刻みに足を動かして走ります。「ちょこちょこ」と走る感じです。次に大股で同じ距離を走ります。こちらは「ばたばた」と走る感じです。
その後、自分の走りやすいと感じる歩幅で走るとほとんどの場合、タイムが向上します。これは2種類の歩幅を体験したことで、自分に合った歩幅を意識して走ることができるようになった効果です。
今回、運動会で速く走るために向けた家庭でも簡単にできる練習法や工夫についてまとめました。こういった際に大切なのは「褒めて伸ばす」ことです。良い練習法や用具を使ったとしても、走る本人の気持ちが盛り上がってこなければその効果は半減です。子どもが頑張ろうとしている時、肯定的なフォローをしてあげることで、子どもはさらに頑張ろうという気持ちになることができます。
また「できていない部分」に着目しすぎて「ここができていない」というようなアドバイスを多くしてしまうと、子どもの気持ちが少しずつ萎えていってしまうことがあります。かけっこの練習を通して、良好な親子関係を作っていくことにも繋がっていくと良いですね。
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